劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段のレビュー・感想・評価
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かっこいい
最初から最後まで可愛い&かっこいい&面白い。
地上波でやってた時は話の内容がちょっと歴史的過ぎてあまり理解できていなかったけど、この歳になって作品の素晴らしさに気づけた。絵が圧倒的に綺麗でよく動いていて、脚本も細部までこだわったギャグ要素、ほとんどのキャラクターが登場しているし、元は子供向けなのでなるべく分かりやすい解説つき。
でもちょっと主要キャラは狙いすぎではないかな~と笑いました。
まとまったストーリーで心温まる人情劇。
物語が短く、スピーディな故にサラッと終わる印象。そこは子供向けだからかダレル部分もなく楽しめた。悪党が間抜けなのもご愛嬌。
惜しむらくは忍たま乱太郎をほぼ、見たことがない私はおそらく「熱い」ポイントを落としていることだろう。
こういう原作物の知っていれば分かるのに、は知らないものからすると知らないのであるから悔しがることも出来ない。パロディ映画で元ネタ知らないのと同じ。知っていれば最高に楽しめるんだけどね。
保健委員たまからと敵味方、分け隔てなく傷の手当をすることから、それを最後まで引っ張ってのオチ。無駄が
なくて素晴らしい。
敵方の忍び、のラストのセリフもカッコイイ。
忍たまかー、昔見てたなって人に見て欲しい!!!!
忍たま。というと ああ乱太郎か〜と、一度は見たことあるのではないでしょうか。
原作は朝日小学生新聞に(3ヶ月を1シリーズとして)毎日3Pずつ載る1986年から始まった尼子騒兵衛先生のギャグ漫画です。
1993年ごろからTVアニメがNHK教育テレビ(現在Eテレ)で開始し今年2019年は27年目です。
それの初にして今の所唯一の長編(80分)映画版、2011年3月12日に公開。それがこの作品です。
この日付、東日本大震災の翌日で、初日舞台挨拶が中止になったり、被災した映画館で無料上映したりしたそうです。
はい、何が言いたいかと言いますと、アマゾンプライムで無料なので本当見てくださいということです。
忍者=秘密を守り厳しい世界に生きる、家族であっても100%気を許すことはできない。
✖️
子供と先生=無邪気さとその子らの将来を願い教える真摯な先生がた
✖️
室町時代(アマプラでもよく戦国時代と書いてありますが、原作などで室町です)=戦争し領地を争うことが真っ当な手段であり、負けた城の領地の村人たちは村を焼かれるのが普通の事である、現代とは全く違うルールの世界。現に準主役きり丸は戦災孤児なのです。
✖️
ギャグ漫画=一人一人の困ったところと良いところが騒動を巻き起こす、人間性に基づいたギャグの連続。結果としてキャラクターが非常に濃い!!!!
… 以上を最高のバランスで映画化されています。
<背景>
これが一番はっきりTVと違い、昔話風にデザインされたものではなく、リアルな描写になっています。例を出せば、モコモコの雲形で表されていた<草むら>が葉っぱ一枚ずつ描く背景になっている感じです。そして、光の表現がめちゃくちゃ綺麗です。(古いお堂の中の夕暮れなど特に)そして決して手前の人物と乖離する事なく、シリアスな戦いの空気を出しています。合わせて人物の色設計もTVよりコントラスト高めで鮮やかです。真夏の感じがよく出ています。
<作画>
TVアニメでも元々しっかりしているのですが、その基本に乗っ取りながら、とことん動いてます。自然にかっこいい。
戦闘もですが、むしろギャグシーンでめちゃめちゃ動いてます。最高かよ。
動いてるんです、キャラデザを線いっぱいにして特別細かい描写にしてるとかじゃないです。
ちょっとぶつかるとか、ちょっと怒鳴るとか、ちょっとふらつくとかいう自然な動きから、コケる、吹っ飛ばされる、ツッコむ、などのおきまりのオーバーアクションを、空間の中での立体的な動きとしてトコトン見せてくれるんです。
(詳しいファンの方へ 七松小平太とか、平滝夜叉丸とかが、忍者として落ち着いた動きをして役に立っているシーンってなかなか無くないですか?!涙)
<ギャグ>
立体的で美しい風景の中でテンポよくギャグを怒涛のごとく畳かけながら話が進んでく感じです。
また、本当に丁寧に一人一人の持ち味を生かしたズッコケシーンを作ってくれているので、20年の間にめちゃくちゃ増えたキャラクターをTVなど見ていて一人一人よく知っているかたは涙を流して喜べます。
かといって、無理していっぱい出してる感は全くないのがすごい。TVよりも実は『あっ、OO組のOO先輩!』の紹介ゼリフはほぼ無いんですよね。それでも話が分かるようなシナリオ演出。
逆に、最近の忍たまを見ていなくて先輩衆とか知らんよという方でも、気にならずに楽しめるはずです。
<シナリオ>
最初に書いたように、火縄銃や石火矢で戦って、忍び込んで策略を立てて、、、子供達に攻撃のしかたを訓練しているという時代設定で進むギャグ漫画なので、リアルにすると本当に血が流れるわけですが、もちろん血は一切描きません、が、通奏低音としてTVよりも死が間近にある中でこそ、「ザ保健委員・乱太郎」が本領発揮し活躍します。この映画でああ乱太郎はこういう子だったのかって思わされました。
いつもの「手裏剣がお尻にサクッって刺さって痛ってええええ〜』よりも修羅場はあります、でも大丈夫なんです。みんな良い子で心に従って行動すれば戦う大人たちにも何かが届く。そのギリギリのシナリオバランスに感動しました。
またこういう乱太郎映画見たいなああ!!!!!
これぞ忍者!
映画館に三回も足を運んだ作品。
たくさん難しい言葉が出て来て、子供たちは理解できたのかしら?と疑問ですが、ものすごくリアルに時代背景が描かれていて何度みても飽きないです。
所々に、重い、暗い空気が漂うのも忍たまの魅力ですね。
きり丸の、「園田村ってお金持ちなんだな…」ってセリフ、胸にドスンときました。
あの時きり丸は何を考えていたのかな?
自分の生まれた村のことを思っていたのなら、とっても切ない。
あと、石火矢の撃ち方の歌、大好きです(笑)
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