「面白かったけど、最後がちょっと不満でした。」高校デビュー Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったけど、最後がちょっと不満でした。
原作は読んでいませんが、こういう少女まんがの黄金パターンというか、王道物は基本的に好きです。
でも、それは主人公のキャラクターが自分に合っている場合のみです。
なぜかというと、こういう王道物の場合、見る人が男性の場合でも主人公に感情移入することになるので、それができないと、ガールズトークみたいなものになり、まったく入れなくなるからです。
さらに実写化となると、王道物だけに、主人公の女優さんのキャラクターと演技がほとんどすべてと言ってもいいくらいです。
その点この映画の大野いとさんは、映画初主演かつ女優デビュー作みたいですけど、元気のよさといい、地味さかげんといい、素人っぽさと演技のへたさが逆にリアルで、コメディーシーンによく合っていて、けっこう楽しめました。
途中までは、お笑い芸人もちょこちょこ出てきて、なかなか笑えるし、映像や服装なども工夫されていて、楽しくていい映画だと思っていたのですが、最後がちょっと不満でした。
そこまでは大野さんの演技がへたさが、逆に新鮮で、笑えてよかったのですが、最後のおきまりの、感動させるシーンというか、泣かせるシーンがちょっと苦しかった。
王道物なので、そこはわかってるからいいよ、という人も多いんだろうけど、私にとっては最も重視するポイントなので、非常に残念でした。
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