劇場公開日 2011年4月2日

  • 予告編を見る

「大半の人が「共感できない」が、答え」SOMEWHERE バステトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5大半の人が「共感できない」が、答え

2020年1月26日
iPhoneアプリから投稿

「共感できない」
大半の人が、そう思うことが
答え。
なのでは?
と感じた映画。

大半の人には、
共感されない悩み。

だから虚しい。
苦しい。

そんな「状況」を
観ている人が、

つまらない。
飽きそう。
もういいよ。

と我慢できなくなる長さや、視点の映像が
流される。

ちょっとしつこいと思わせるくらいに。

「状況」の垂れ流し状態

酒を飲んで、
何人もの女とSEXして、
VIP扱いされて、ちやほさやれ、
一流ホテルで滞在して、
海外で表彰されて、
可愛い娘がいて、、、、

他人がいくら羨むような
「嫌なら代わってくれよ」
という状況も、

本人にとっては、
まったく心満たされるものではない。

物質的な喜びでは、
満たされなくなってしまってる。

彼も、かつては
それで喜んで、満たされていたのだと思う。

でも、年々年々、
空虚さが募っていったのではないかと思う。

始まっちゃったら、やるしかない。
飽きてる
辞めて、他に何かをしたいわけでもない。
飽きてる

何しても飽きてる飽きてる飽きてる

それが
冒頭の車の長回し、
ポールダンスの長回し
可愛い娘のスケートの長回し

娘のことでさえも、
心ここにあらずな自分がいるのも
わかってると思う。

人は、
目標に向かって頑張ってるとき、
しんどかろうが、辛かろうが、
意外と心は満たされている。

だが

目標や希望
ワクワクすることなくなったりすると
どんなに他人が羨むような状況であっても
空虚さを感じてしまう

最後に、藁を掴むようにかけた電話。

結局、この人にも
わかってもらえなかったか...

「最高じゃねえか!
何をそんなに、つまらなそうな
不満そうな顔してんだよ!」

みんなそう思うだろうな、、

そんな、彼の心の状況

98分

cris