「やるせなさ過ぎるじゃんか…。」わたしを離さないで オイラさんの映画レビュー(感想・評価)
やるせなさ過ぎるじゃんか…。
タイトルとかチラシの印象から、
『切なくて儚い恋愛の物語』かと思ってたけど…
いやいや、確かに
『切なくて儚い恋愛の物語』なんだけど…
なんとまぁズッシリ衝撃的でございましたわ。
臓器を提供するためだけに生まれて…いや作られて、俗世間から隔離された寄宿学校で生活する子供達。
彼等は『大きくなったら何になりたい?』なんて、そんな質問があるコトさえも知らないまま成長していくんだ。
『死』を『complete/終了』と呼び、それを恐れることはなく、
管理されるままに臓器提供を繰り返し、もうそれ以上提供出来なくなれば『終了』。
もしかしたら『命』という概念自体、彼等には無いのかもしれない。
でもね、そんな彼等にももちろん感情はあるし、恋愛だってするんだ。
愛する人と、少しでも長く一緒に過ごしたいって当たり前の感情だよね。
それでも、
『そんな自分の意識の入れ物であるこの身体は』
『自分の意志でどうにかしようだなんて考える対象ではない』
『コレを必要とする誰かの為にあるんだ』
っていうのが、
『純粋培養』されてきた彼等にとっては、微塵も疑うことのない事実なんだよ。
やるせなさ過ぎるじゃんか…
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