劇場公開日 2011年4月29日

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「ホームコメディなのに、後半にファッと立ち昇る辛辣さ。」キッズ・オールライト ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ホームコメディなのに、後半にファッと立ち昇る辛辣さ。

2011年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

こういう家庭が在ってもいいし、こういう家庭が主流になってもいいじゃない。
そこには当然、笑いが在るし、涙が在るし、愛が在るし、喧嘩も在るし、セクシャルな問題も在る。
不協和音が訪れることも在るし、イレギュラーも発生するし、精子提供者が現れることもある、とw

娘と息子を巻き込んで、レズビアンカップルの間に入り込む男との三角関係?三つ巴?一人は彼を受け容れて、一人は彼を敵視する。
その関係が笑いを呼ぶし、ある種の緊張感を生んでいて、ゲラゲラ笑いながらもハラハラするというw

このレズビアンカップルの絶妙な配役。アネット・ベニングの男前度、ジュリアン・ムーアの軽いヤンデレ感。
そして精子提供者マーク・ラファロのチャーミングさ!
彼女達+彼の掛け合いで、物語はあらゆる事態を含ませ転がり…やがて―当然というか―遂には行き着く『あの問題』。

『あの問題』の受け止め方は三者三様。
ただ、2人は兎も角、男だけが相当ズレた受け止め方をしたのが問題で、だからこそ、ココで残念な結果を生むという。

うん、ココなんですよね~。

確かに大団円なんだけど、ココで結構苦い想いをしました。
全員に、それなりのハッピーな結末を用意してもらいたかったかな、という。

拒絶という名のミクダリハンは辛すぎます。
でも、そうしないとテーマに沿わないのかぁ…う~ん。

まあ、その苦さには少し閉口したものの。収穫もあって。
娘役のミア・ワシコウスカちゃんが超絶可愛い!
『アリス・イン・ワンダーランド』の時よりも可愛いもんで、まあいっか!というw
自分は、その想いだけを持ち帰ることにしました。

ロロ・トマシ