あぜ道のダンディのレビュー・感想・評価
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dandyの意味を履き違えている。臭すぎるストーリー展開。
アドレナリン全開して、突然切れる。
日本は少子高齢化で、爺さんが沢山いる。その爺さんが突然切れる。そんな姿を色々な場所でよくよく見かける。しかも、その爺さんが動作が鈍いので邪魔くさい。多分、世界的にも日本だけの情景の様だ。
さて、この映画では、
ただでさえ動作が鈍い爺さんが、
dandyを気取って突然切れる。dandyとは『中身の問題』なのは誰でも分かっていると思うが。
真面目に父子家庭を築いている爺さんがいたとすれば、その方達への差別に見えるが。奥さんを早く亡くしている設定だが、こんな性格のエロ爺が、18.19歳の子供を男手一つで育てられる訳が無い。もし、奥さんが生きていれば、もっともっと地獄の様な『家族の絆』だったと思う。彼こそが癌であって貰いたかった事と、残念ながら思う。前橋から東京の学校へ、同時に二人の子供を通わす事がどれだけ大変な事かは周知の事実。
また、輸送業務を生業とする者が遅い時間に酒を飲んだり、たとえ押しても自転車を傍らに帰宅する姿は御法度である。
彼は僕と同世代たが、こんな訳分からん人達はいなかった。友人は数少ないが、こんなに苦労して、こんな軽佻浮薄な人はいなかったと言う事。つまり、作り話であり、日本映画のDNAの継承者と言う事だ。
もし、似ている人が入るとすれば僕かなあ。dandyではないが、移り気で協調性がないのは似ているかもしれない。他者からも認知されているから、友人も少ないのかも?まぁ、僕は困らないが。
ネタバレあり
不器用なシングルファザーではない。何一つ良い所が無い典型的エロ爺。子供のさり気ないカミングアウトすら聞き逃して、陽気に踊っていたのでは世話がない。
思った通りで、思った以上
わああわああああい。
とても、とっても好きな作品に出会いました。
だから映画やめられない。
あぜ道のダンディ。
邦画です。これぞ邦画。。
こういうの。
ドキドキハラハラする展開とか、そっちか!って思うストーリー展開とか、こう撮るのね!っていう斬新なカメラアングルとか、こうきたか!っていう配役とか。
そんなのは一切無い。
思った通りで、思った以上にそっとした幸せと涙をくれる作品。
なんか映画が生まれて何百年ですかね、これだけ時間たってたら、本当の新しいものなんてない気がします。
だからこそ、スタンダートが一番。その中でちょっとした新しさとか深い思いが光っている作品が素敵だなとわたしはおもいます。
そしてこのあぜ道のダンディ
光石さんの時点で、お、こりゃ見るぞとなりました。
光石さん、最近?ウッジョブと共喰いで拝見いたしました。
いやもうまったく違う人物像で。
特に共喰いの光石さんなんてもうどうしようもないオヤジなんだけども。
いい意味でどっちの印象も残っていなくてすごい。
光石さんだ、って思うけど次の瞬間には光石さんじゃない。すごい役者さんですたい。
さて、あぜ道のダンディ。
石井裕也さんの作品は最近、「ぼくたちの家族」を見たんですが、それよりこっちのほうがすき。でもぼくたちの家族もよかったし、何気ない家族を書かせたら天下一品。
ていうか配役が絶妙な監督さんな気がします。
この作品も然り、ぼくたちの家族しかり、それぞれの役者さんがそれぞれの収まるべきところに収まっているというか。
ぼくたちの家族の、今どきのヨメっぽい黒川芽以もたまらん良かった。
おっと、あぜ道のダンディ。
もう、光石さんの宮田がかわいくてかわいくてどうしようもない!
そしてまた子供たちもかわいくてかわいくて。
森岡龍さん演じる俊也くん、とっても素敵でした。
浪人生でもうほんとニートに近くてゲームばっかやってて。
でもやっぱり母親を早くに亡くしてとてつもなく寂しい。
ある日、先に大学に進学してる友達(まさかの染谷翔太)と喫茶店でゲームしてて俊也君がいう。
「お前の家行きたい」
「俺んちなんか来てもすることないよ。なにすんの」
「とにかく行きたい」
そして染谷君ち行って、ご飯を作ってくれるお母さんをガン見。
「ババアの飯まずいだろ?」っていう染谷君に愛想笑いをして、ご飯をほおばる。
そして、帰る時に、「(染谷君の)お母さんに挨拶しないと」っていう。
染谷君が、「え、そんなのいいよ、寝てるし」っていうんだけど、「だめだよ」っていう。
ほんで、ドアまたいで、聞こえないのにいう。
「お母さん、ごちそうさまでした。」
「いや、だから別にいいって」
「いや、駄目だよ。お母さん、お邪魔しました。」
なんか、「いや、駄目だよ」がほんとにすごくて。泣いた。
駄目なんだよね。ずっと居てくれるわけじゃないから、大切にしないとダメなんだよ。お母さんって大切なんだよ。いつか、居なくなるんだよ。
そんな見えなくて凛とした思いの含まれている言葉。
悲しいくらい人間は持っているものの大切さがわからない。亡くして初めてとは本当によく言ったもんで。失ってはじめてならまだいいけど、亡くして初めてが多すぎる。
たぶん、俊也君はお母さんを無下にはしてなかったと思うし、大切だってわかってたとおもう。
それでも亡くさないとわからないんだ。
そしてねー、田口トモロヲと光石さんの中学から同級生コンビのやり取りがかわいくって!息子と一緒にゲーム対戦したくて買ったゲーム機が型番違ってやむなくゲーム対戦二人でしたり。
(田口トモロヲは、7年間介護をしていた父が最近死んだという役どころ)
すぐ昔みたいに喧嘩して、半ギレしながら「ごめん!」って言ったり。
あとは光石さんの宮田もかわいくって。
死ぬと思ったから撮った遺影を子供部屋にそっと置いてみたり(しかも猫と映った変なやつ)、子供としゃべりたいのにしゃべれない。
他にもいっぱいいっぱい素敵なシーンがあるので是非見て頂きたい!!
ぜんぜん書ききれなかった・・・
自分がやらないといけないことなんて分かってるのに。
伝えないといけない事なんて分かってるのに。
大切だし、愛しているからこそ、恥ずかしいことがあって
上手く言葉にできない。
言葉にしないといけないことだって知っているのに。
分からないから、とりあえず進んでみる。
まっすぐじゃないけどまっすぐ。
まっすぐじゃないのに進むから、躓くけど
進んでみる。
転んで泣いてどうしようもなくなったら、帰っていいですか
それが家族であってほしいな。
っていう感じの映画。
男って
何処にでもいるくたびれたおじさんのお話です
妻に先立たれ、子供達と会話はなく、冴えない毎日を送る中で、体調不良を感じる所からストーリーが動き始めます
と言っても、非常に淡々と物語は進みます
人によっては退屈に感じるでしょう
わたしも序盤は退屈でした
ですが、主人公が大病と勘違い(ネタバレですがきっと観ている方は皆気付きますよね、一応ネタバレクリックします)し、子供達の将来を本気で心配しだします
酒場で唯一の親友と何度となく酒を交わし、泣くわ、怒鳴るわ、とてもオトナとは思えない振る舞いをしますが、男としての美学を胸に生きています
病気(の疑い)と子供達の独立を機に、少しずつ子供達と本音で接するようになっていく過程がじわじわと胸に入り込んできます
主人公が知らない所で息子と遊園地に行った親友に本気で嫉妬する場面は痛いほどキモチが分かりました
時々ホロリ…そんな映画です
何を伝えたいのか解らない・・・
石井裕也監督作品は初めてだったので期待しましたが、何を伝えたいのか解りませんでした。
物語は妻を亡くした父親が男でひとつで二人の子供を育てて、その子供が大学進学をきっかけに親元を離れていくといった内容・・・
正直、若い人が見るような映画ではないのかな?と思いました。
でも、それぞれの立場にたって映画をみると共感できる部分がきっとあると思います。
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