劇場公開日 2011年6月18日

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あぜ道のダンディのレビュー・感想・評価

全14件を表示

3.5「頑張れ」と言える関係

2011年12月2日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

「頑張れ」という言葉は難しい。相手を追い詰めることになるので「頑張れ」と言ってはいけないとか、無理を強いるような「頑張れ」という言葉は嫌いだ、という人が増えたのは、いつ頃からだろうか。それでいて、震災後は「頑張ろう」という言葉が巷に溢れ、無数の車や菓子パンにまで「頑張ろう」と無言で激励されるようになっている。
私は、へそ曲がりだ。「頑張らなくていいよ」なんて言われると、「じゃあ、誰かが何とかしてくれるんですか」と言い返したくなるし、「頑張ろう」を連発されると「どう頑張ればいいのでしょうか」と尋ね返したくなる。たぶん、「私は私なりに頑張ってるんですけれど。」という気持ちが根っこにあるのだろう。
ダンディをめざす宮田と真田、そして宮田の子どもたちは、幾度となく「頑張れ」という言葉を口にする。彼らの「頑張れ」は、私にも不思議とすんなり受け入れることができた。彼らは、相手との距離を縮めようとしても、決してなくそうとはしてしない。自己開示しまくったり、手を取り合って泣いたり笑ったりする関係はカッコ悪い。家族であっても、友人であっても、所詮は他人。それぞれ、ばらばら。相手へのもどかしさを抱きつつも、ぶつけられない。それでいいんだ、それでこそダンディだ、と声高にならずに映画は語る。
他人なのだから、思い通りにはならないし、わからない部分もある。けれども、大切に思っている。だからこそ、様々な思いを「頑張れ」に込め、そんな「頑張れ」をまっすぐに受け止める。そんな関係が、じわりじわりと見えてきた。
光石研と田口トモロヲ(敬称略)のベテラン二人や、石井組とも言える森岡龍の絶妙な存在感は言うまでもないが、収穫だったのは吉岡淳。無愛想に見えて内心は揺れ動いている、年頃の女の子を、やりすぎず、ごく自然に体現していた。無言の演技、表情がいい。今後が楽しみ。それから、ちいさい役ながら、写真屋の店員・綾野剛も印象に残った。「うさぎドロップ」に続き、不穏さとユーモアを兼ね備えた脇役ぶりが光っている。ゆくゆくはダンディな二人に近づくかも? これまた、期待だ。

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cma

4.0あぜ道のダンディ

2020年10月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

何処にでもありそうな

家族の話

同世代だけに共感でした。

子供はたくましく育っているのに

心配ですよね〜〜

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m@_@m

2.5オジサン

2019年4月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

思い返せばオジサンの苦悩や愚痴を扱った作品は今まであまりなかったかもしれません。なんやかんや右肩上がりの時代で男らしさが好まれてきたのでオジサンと言えば、できる男のサクセスストーリーが多かった気がします。ダメなオジサン同士で支えあうって、新しくて好感が持てました。苦悩が多い中年男性は返ってこの作品から励まされる事が多いかもしれません。

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ミカ

2.5父子家庭

2018年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

笑える

単純

父子家庭の父親(光石研)が主人公、一浪の長男、現役の長女、二人ともに大学に進学することに。
中卒の父親は見栄を張っているものの・・・。
友だちは大切にしよう。

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いやよセブン

3.0癌で先立たれ、父と娘・息子で暮らす宮田家。 そのありがちな思春期の...

2017年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

癌で先立たれ、父と娘・息子で暮らす宮田家。

そのありがちな思春期の親子関係と思いきや、それぞれを思う気持ちが強すぎるくらいの親子。でも、父親は弱みを見せない=ダンディと思い込んで、うまくコミュニケーションがとれない。

その緩衝材として、中学からの友人、真田を通して父親への思いを知ってゆく。

光石研と田口トモロヲの強がるけど、弱さも持ちあわせた2人の会話が絶妙。時にはけなし合い、時にはけんか腰、でも中学からの親友だと何を言っても壊れることがないその関係っていいなーと思う。

父親って、強がってるものなのかな。

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キッスィ

3.5テレビの深夜映画を録画して観賞。 一般の評価はイマイチだが、私は悪...

2015年8月29日
iPhoneアプリから投稿

テレビの深夜映画を録画して観賞。
一般の評価はイマイチだが、私は悪くない映画だと思う。特に、主人公と子供たちの距離感は「あるある」満載。

笑って泣ける。佳品。
『いけちゃんとぼく』とテイストが似ているので、監督が同じかと思ったがそうではなかった。
40年前にやってたTVドラマ『俺たちの旅』の主人公たちの「その後」みたいな感じも。
「男は子どもに弱みを見せるもんじゃない」って、今の50代以上には染みついてるメンタリティだ。でもそうやって意地を張れば張るほど、子どもや家族に気を使わせてしまう。男の悲哀。

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ROKUx

3.5不器用な父親。うまく通じあえない父子。 悲しくてせつない。 おじさ...

2015年4月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

不器用な父親。うまく通じあえない父子。
悲しくてせつない。
おじさんふたりの掛け合いは安心感ある。
男性だったら、もっと共感できたのかな?
落ち着いてみられる映画。

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TOMO

3.0面倒くさいダンディズム。

2015年4月25日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

面倒くさいお父さんだなあと思うけど、男の人って、共感できる人は多そうです笑。
役者が最高。
驚いたのは監督の年齢。他の監督作品もそうなんですが、若いのにここまでの渋みと味(漠然としていてよくわからないけど、汲み取って頂けたらありがたいです)を出せるもんかと脱帽します。

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eigakabosu

3.5可愛いオヤジ

2014年10月20日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

幸せ

妻に先立たれた父 子供たちが上京してしまう寂しさが親友だけには話 とても日本の父らしく可愛いなぁらって、ほのぼのしました

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ベジ

3.0男はロマン

2013年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

<解説>妻に先立たれて15年になる50歳の淳一は、自分がガンではないかという疑いを抱く。2人の子どもたちには弱音を吐けない淳一は、中学時代からの親友・真田に胸の内を明かす。さえない中年の男やもめが、見栄を張りながらもダンディズムを貫き、一生懸命に生きる姿を描く。

 二人の中年おやじの居酒屋でのやりとりが面白かった。同じことを何回も言ったり、とてつのない大きな野望を言ったり、心の底から捻くれて弱気発言をしたり、何か物語の展開があって、その後必ず居酒屋に戻る。その構成もコメディ色を強めて面白い。自分も仲の良い友達がいて、あんなやり取りをすのだが、中年になったらもっとウザイやり取りするんだろうなぁと思いながらみていた(笑)
 男って今、自分の置かれた立場で最高のロマン(この映画の場合は「ダンディになる」)を掲げる。それはいくつになっても変わらないんだなぁと思った。世は今の自分へのいいわけでもある。人間ってのは恐ろしくいいわけを考えるのが速い!そんな頑張る中年の意地と弱さをみせることで笑いに変えてゆく。コメディ映画として面白かった。

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F.M.Revolution

3.5格好悪いダンディズム

2013年1月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

幸せ

妻を早くに亡くして以来男手一つで息子と娘を育ててきた宮田淳一。家では子供たちに見栄を張り、ろくに会話も無い。ある日、子供たちの大学進学が決まり…。

「川の底からこんにちは」の石井裕也監督が名脇役・光石研を主演に迎えて送る可笑しさと哀愁たっぷりのコメディ。

「川の底からこんにちは」もそうだが、主人公に共感出来るか否かで映画の見方が随分と変わる。
子供の前では見栄を張り、悪友にはちくちく嫌みを言い、世間には不満だらけ。
でも実際は小心者で不器用。
今の時代男は生きづらく、ダサくて格好悪いけど、ダンディでありたい。
うわッ面倒くせぇ…と思うけど、こういう中年男あちこちに居るんだろうなぁ。
光石研が滑稽に演じれば演じるほど不思議と親近感沸いてくる。
宮田にさんざん嫌み言われても友達やめない真田。イイ奴だよ、ホント。演じる田口トモロヲが光石研と絶妙な掛け合いを見せる。
ほとんど会話がない宮田親子だが、実は似た者同士。
不器用にしか接する事が出来ない父と、父には感謝してるけど今更ありがとうの言葉も恥ずかしい子供たち。
大丈夫、子供たちはちゃんと分かってる。
だって、そんな格好悪くてダンディな父を見てきたんだから。

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近大

3.5宮田淳一いい男、可愛い男

2011年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

巣立っていく子をダンディーに見送ろうと奮闘する、宮田淳一50歳のお話。
宮田淳一、いい男でした、言っちゃなんですが可愛い男でした。

昭和の香りとは言わないまでも20世紀な頑固親父像、同世代から見てもちょっと懐かしい感じでした。ダンディーにこだわる自体なんだか可愛い、そういう宮田淳一と相棒・真田君でした。

何時の間にか子ども達が人生の盛りを迎えていて、自分は静かな時代に入りつつあるのに気付くお年頃、共感でした。死ぬ気にまでならないと、どうも子どもに素直になれない父さんがしみじみと愉快でした。
ただ、妻に先立たれて15年の親子の距離感とするとちょっと違和感があるかな、鑑賞中は5年くらいと思い込んでました。

主人公宮田淳一を演じた光石研は、たしかリアル50歳、良かったです、「ソソラソラソラ…」キレてましたよ。まだまだですよね、50歳!
宮田家兄妹は二人ともピッタリでしたが、特にお兄ちゃん役の森岡龍が良かったです。

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グッドラック

3.5一歩引く間で納得させる負の男の美学

2011年9月24日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

幸せ

弱音をこらえてもやっぱりグチグチ零してしまう光石研の不器用な人生は情けなくもあり、逆に哀愁を誘う魅力にも成っている。

また、そんな面倒くさい彼に嫌な顔せず付き合い、話を聞いてくれる唯一の親友・田口トモロヲの優しい存在感が印象的で、満身創痍の彼の心中から痛々しさを抜き取り、ほのぼのとさせる不思議な空間創りに貢献している。

父親との接し方に戸惑う子供達側の観点も丁寧に描き、双方のフォローを忘れない監督の繊細さを感じた。

負け組の人々を肯定する世界観は、『川の底からこんにちは』に続いて、力強く、そして、バカバカしく賛歌しているが、最大の違いは、背負った“負”を躊躇なく開き直ってる満島ひかりに対し、光石研は我慢しようと懸命にこらえるもどかしさが美学として掲げられている点であろう。

故に、サバサバした脱力系のやり取りが魅力だった石井ワールドなのに、セリフのほとんどが説教臭くなってしまったのが大きな難点である。

しかし、その概念は、父親より息子の口調の方に強く感じたのが興味深く、途中にキチンとギャグを注入放り込んで、説教臭さを緩和しようとした姿勢は好感が持てたので、それはそれで面白かったのかもしれない。

一歩前に出るインパクトで笑わせるのではなく、こらえて一歩引いた時の間で笑わせる世界は、賛否分かれるところだが、それで2時間弱は長かったかな。

とりあえず、主人公のように居酒屋で1杯くつろぎたい心情のまま最後に短歌を一首

『不器用に 孤独を気取る 男道(ダンディズム) 愛は残して 影を遺さず』
by全竜

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全竜

4.5途中から一変

2011年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

中盤までは、「自分も将来こんなオヤジになったりするのか・・・」って感じで、結構見てるのが辛かったでした。 が、中盤から一変、後半は笑ってウルっとなりました。

最後には親友とか家族っていいなーって気持ちになれましたね♪

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ぐるもこ