「.」冷たい熱帯魚 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。実話ベースの園子温監督・(共同)脚本作で所謂「家賃三部作」の第一作。相変わらずタイトルが約20分出ず、どんどん作品に惹き込まれる。好演が光る吹越満の“社本信行”が逆ギレする辺りから実在の事件から逸脱し始め、徐々に作品から距離感を置いてきぼりを喰らう。中盤から後半に進む程、監督お得意の血みどろな描写に繋がって行き、展開に多少の無理を感じる。インパクトは有るが、前半から丁寧に描いた作品の背景(“アマゾンゴールド”にはHPも存在する)が勿体無い。ヤリ過ぎ感溢れるラストも冗長気味。65/100点。
・地球は「青くて丸くてツルツルした星」では無く、「ゴツゴツしたただの岩」だと云う科白が、でんでん演じる“村田幸雄”が支配する本作の世界観を端的に表している。
・鑑賞日:2012年4月27日(金)
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