「狂気、狂気、狂気」冷たい熱帯魚 ダンペーさんの映画レビュー(感想・評価)
狂気、狂気、狂気
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よく邦画で作れたなってほどのエロ、グロ作品。
ひょんな事から付き合い始めた同業者・村田が実は金のためなら平気で人を殺す人物であり、それに巻き込まれていく主人公・社本のストーリー。
でんでん演じる村田は最初は優しい感じで話しかけて来るが、ある時期を過ぎると豹変した姿を見せ、社本の前で人を殺して見せる。
あの社本の立場に自分がなったとき、きっと彼と同じ様に行動してしまうであろう事が容易に想像できるでんでんの演技の迫力。
本当にこんな人いそうで怖い。
村田を殺してからの社本が妻と娘にいつも通りを強要し、日常を必死に取り戻そうとしているシーンも凄かった。
人に殺される恐怖、人を殺してしまった恐怖、もう平穏には戻れないという恐怖、それでも大切な人は守りたいという気持ちなどいろんな感情が社本を狂わせていき、絶望へと繋がる。
たかだか一人の人間のキャパを思い知らされる映画だった。
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