「車とダンスするセナが謙虚で苦しんでいたから、神様が連れ行ってしまった」アイルトン・セナ 音速の彼方へ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
車とダンスするセナが謙虚で苦しんでいたから、神様が連れ行ってしまった
セナの少し物悲しい、美しい目が涙を流す。謙虚で知的で真面目で言いたいことをちゃんと言って、権力や政治と一番遠いところにいて、純粋にフェアに走ることだけ考えてた。恐怖と孤独、死ぬかもしれないと背中合わせってなんなんだろう?女性か男性か関係ないのかどうかわからない、でも、常にライバルが必要である、というのは凄い。かなり…感動しました。ニキ・ラウダにとってのジェームズ・ハント。ここでは、セナにとってのプロスト。そういう感覚は女にはないような気が勝手にした。うーん、難しい。
ブラジルではじめて勝利したとき、ずーっとセナの叫び声が聞こえた、失神状態。真摯に母国を愛するセナは、国の社会状況、貧困に心を痛めてた。特に子ども。子ども、若い世代に心を砕くことができる人は人間として素晴らしい。
セナは、F1での人生は半分程度、その後、長く長く人間として生きていくことを、常に考えていた。あのはにかんだような笑顔、緊張して笑顔のない顔、怒った顔、信頼してる人に向ける安心した顔、常にいたパパとママ。尊敬できるF1ドライバー。
映画の最初、解説者としてのジェームズ・ハントの声が聞こえて嬉しかった。
コメントする
Bacchusさんのコメント
2020年12月14日
毎週沢山興味が湧く作品が出て来ますからね~w
ミセス・ノイズィは視点の変化による妙が、ベター・ウォッチアウトは胸クソ展開からの着地が面白かったです!