「歴史に名を残した絵師はもしや女だったのでは」美人図 まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)
歴史に名を残した絵師はもしや女だったのでは
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という解釈を基に制作された映画。女という身分を隠して宮廷絵師になり「女故に成し得た描画表現があった」という裏付けを描いている、と私は理解した。
本国(韓国)では、史実とかけ離れた解釈に賛否両論あるようだが、実際に存在する遺産(絵画)にifの世界を掛け合わせ描いた想像世界は上手に表現されていると思う。
作品中、複数の女優たちの大胆なヌードが描かれているが、どれもいやらしさは無く、主役たちの情事も美しいシーンに仕上げた点は評価したい。…が少々、男女の心理描写を(特に後半)情事にばかり焦点を当て過ぎた感は否めない。
想像世界を描いた作品として面白く観られるが、「シン・ユンボクはもしかして女かも」という解釈には信憑性が薄く、当時彼が何故に俗画を多く描いたのかという謎に迫るのであれば、是非に男という設定のもと考察した作品を観たい、という思いから星は少なめで。
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