「華やかな業界の裏の切実さ」トラブル・イン・ハリウッド Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
華やかな業界の裏の切実さ
総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 70
音楽: 65
華やかな印象のある映画プロデューサーの日常を面白おかしく描いている。
芸術家きどりの監督と、利益を追求して一般受けの良い作品を求める出資者と、ひげをぼうぼうに伸ばしたブチ切れる大物俳優たちがいる。そんな人々の中に挟まれて、それぞれの立場を立てながら四苦八苦していく様子が、喜劇の中にも哀愁がこもっている。そんなに忙しいのに、離婚した家族の問題まで絡んでくるから余計に複雑だ。
似たような話はテレビ等で聞いたことがあるし、その話を知った後でいろんなことをして妥協点を見つけたりしなければならない調整役の仕事をみていると大変だなあと思うし、一見華やかな業界の華やかな仕事の裏事情の苦労が切実だった。最後のカンヌはやられた。別に大笑いする映画ではないし特別面白いと思ったわけでもないのだが、悲哀を感じて同情した。
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