「私もシングルエイトで映画、撮ってたよ!」SUPER 8 スーパーエイト N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
私もシングルエイトで映画、撮ってたよ!
生まれた時からデジタル世代には分かるまい、と思わず言いたくなる
あのローテク、アナログ、ノスタルジーの再来に感無量。
エイリアンや親子愛、子供らの心の成長などが、誰でも楽しめるエンタメ要素としてちりばめられているけれど、
主役は絶対に8ミリカメラであり、
それをカタカタ回して撮っていた、あの煩わしいくらい時間のかかる、ちょいとダサめでどんくさい、けれど文句ひとつ言わず熱を上げていた「あの頃」なのだと思って止まない。
つまりエイリアンや親子愛その他は商業ものとして成立させるための条件に過ぎず、本作はスピルバーグにエイブラムズなりの「ニューシネマパラダイス」なのだ、と思うのである。
そういう意味で、エンドクレジットのミニ映画は、見ていて本当に胸が熱くなった。
伝わる人にだけ伝わればいい。
そんな風にもとれる「趣味の映画」が商業映画として撮れるなんて、さすが巨匠。
むしろ評価したい。
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