劇場公開日 2011年8月27日

「患者に寄り添う医師」神様のカルテ 重さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0患者に寄り添う医師

2022年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

櫻井翔扮する本庄病院救急医栗原一止の当直担当日はいつも黒山の人だかり。しかし、ナースからはタメ口だし、変人と呼ばれていた。宮崎あおい扮する妻のハルは撮影に出かけたりしていた。

大学病院は、末期癌の最後を看取る病院ではないのだが、一止はそんな患者をも診ていたのだった。学生時代は泣いてばかりいた様だが、今では涙は出ないものの心で泣いていた。患者に寄り添う医師。時間もないのに体力の続く限り患者の気持ちまでフォローするのは至難の業だ。でもどんなに働いても命がこぼれ落ちていく。櫻井翔の朴訥な演技は一止の役にぴったりかと思うし、宮崎あおいの役割は重苦しい雰囲気を和らげるための一服の清涼剤的なシーンだね。

両親が逝く時の状況を見てきたが、自分の死に様は如何なものか。痛くなければいいのだがね。

重