「しかばね荘へいらっしゃい・・・」ステキな金縛り momogaria-noさんの映画レビュー(感想・評価)
しかばね荘へいらっしゃい・・・
三谷監督といえば、コメディの象徴的人物だ。
横溝正史の犬神家の一族をハリウッドで欧米風に作り直したようなテイスト。
世界観の作りがこなれていて、レトロな色彩もよい。
ミステリーで、法廷劇で、オカルトで、コメディなんてワクワクする。
的確に要所で人を笑わすなんて本当は凄いことだ。
主人公である、さえない弁護士エミ。
落ち武者の存在を法廷であらわにし、被告人の無実を立証するため奮闘する。
自身を孤独だと思う人でも無心で頑張っていれば
会いたい幽霊は、いつも傍にいてくれるかも知れない・・・
どこか一つ引き締める要素が欲しかった。
もうすこしオカルト系の怖さを増すとか、ミステリーの内容を高度にするとか
終盤はクライマックスとまではいかず、若干尻すぼみに勢いが半減した印象。
もっと早いタイミングでズバッと幕を引いて欲しかった。
重苦しい毎日や、悲しい思いをしてガックリ・・・
笑いに関して一級品なので、そんな時こそぜひこの映画を!
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