「意外に、TKO木下がイイ味出しています。」ステキな金縛り 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
意外に、TKO木下がイイ味出しています。
『ザ・マジックアワー』以来、3年ぶりの三谷作品。今回は、ドジで間抜けな?弁護士が活躍する法廷ドラマ。“三谷組”と言う言葉が有るのかどうか走りませんが(笑)、例によって、三谷映画の常連が多数出演。過去の作品からの、カメオ出演もあります。
深津絵里って、やっぱりスゴイんですねぇ。『悪人』でシリアスな演技を見せたかと思うと、この作品では一転、コミカルな役を演じています。あ、でも、『踊るシリーズ』もコミカルですね。でも、役の幅が広いのはすごいと思います。エミは、彼女でないとダメだったかも。
一方、アメリカABCの『フラッシュフォワード』でアメリカ進出を果たした竹内結子。こちらの主役級の女優さんですが、今回は、脇役です。って言うか、彼女のイメージとはちょっと違う役だったので、何処で出ているのかパッと見ただけでは、判りませんでした(苦笑)。あんなに濃い化粧をする必要があるのか(笑)。
その他、中井貴一とか、阿部寛とか、錚々たる一流俳優陣が出演している中で、お笑い界から出演のTKOの木下隆行が、意外に、イイ味を出しています。そうなんですよねぇ。お笑いの人って、演技させると、意外にイイ味をだすんですよねぇ。やっぱり、お笑いのネタをやっている=演じていると言うことなんでしょうか?
さて、何故かエンドロールにだけ、大泉洋が写っています。これは、Wikipediaによれば、大泉洋の番組で直接監督の三谷幸喜に出演の了承を得て、実際にちょっと出演したらしいのですが、映画がフジテレビ系であるのに、大泉洋の番組がテレビ朝日系であったことから問題化し、こういう形での“出演”となったらしいです。
三谷監督のやりたい事、出したい人が多すぎるのか、所々、冗長。もう少しシーンをカットすれば、もっと締まる作品になったと思います。でも、笑いあり、涙は・・・無かったと思いますが、中々楽しい作品です。