「キレがあって実にすがすがしい。」キック・アス マロピさんの映画レビュー(感想・評価)
キレがあって実にすがすがしい。
実は、きっと、おバカ映画だと思ってました。
いや、実際におバカ映画なんだけど、作りが非常にしっかりしてる。
製作者側のアメコミ愛が良くわかりました、はい。
特にコミック喫茶の壁に貼ってあるヘルボーイのポスター。。。
メジャーどころではなく、ヘルボーイ。素敵。
映画の方はどこかで観たことのあるようなストーリーですが、クライマックスまでの見せ方が良くできています。
また、この作品は主人公の苦悩ぶりがあ、申し訳ないがあんまり苦悩に見えない。だって、勝手に始めてんだし、サッサとやめちゃえば良いんだし。
でも、彼はなぜかやめなかった。
ま、だからこそ面白い映画になったわけなんだけれど。
個人的にはヒットガールが救出に向かうシーンでの暗視カメラでの一人称視点の映像が斬新。どこかのゲームで観たことのあるような代物だけど、実写でやるとなかなかどうして素晴らしいものがあった。そのあとのクライマックスでのヒットガールの動きはいろいろなアクション映画、アメコミ映画のオマージュがどっさり詰まっていた感があって実に爽快だった。
ニコラス・ケイジはこういう作品のほうが生き生きしてみえるのは気のせいだろうか。
全体的な流れも冗長な感じはなく、最後までノリもよく、キレキレな作品でした。
コメントする