「ビーチク・ドットコム？」キック・アス　kossyさんの映画レビュー（感想・評価）

　てっきりデイヴがヒーローとして活躍するのかと思っていたら、そんな単純な勧善懲悪モノではなかった。復活したデイヴがたまたま街で暴漢たちに襲われている男をなんとか助けた映像がYoutubeに流れ、一躍人気者になった（とはいえ、スーパーヒーローとは言えず）。現代のネット事情や若者気質を上手くとらえている。人気が出るとコスプレファンも生まれ、そのおかげで一人殺されたりもする・・・

　後にガールフレンドとなるケイティからストーキングされてる男をなんとかしてほしいと頼まれ、それがビッグダディ（ニコラス・ケイジ）とヒットガール（クロエ・グレース・モレッツ）という本物のアクションヒーローを登場させてしまうのだ。この11歳程度の女の子が凄い！残虐な殺しも平気でこなし、ナイフ投げも拳銃捌きもサマになってるのだ。日本でいえば芦田愛菜ちゃんがアクションしているみたい。ニコラス・ケイジもバットマン似にコスプレになるとかなりカッコいいのだ。彼は元警官で悪党のフランク・ダミーコにハメられ、麻薬売人にさせられ5年の懲役刑に課せられたのだった。その復讐劇ともとれるストーリーだが、彼は途中で拷問の末殺され、遺志を引き継いだミンディ＝ヒットガールが復讐を完遂する。

　とにかく、軽いノリの音楽とか明るいクラシック音楽が映像とミスマッチするところが面白い。残虐さもタランティーノの雰囲気があるし、ちょいとこれは癖になりそうなくらいだ。小さな女の子に賛否両論になったということだが、そんなこと言ってたらハリウッド映画なんてほとんど見れないと思う。まぁ、銃ばかりというのが引っかかるけど・・・

　悪党の息子でクラスメートのクリスだけが生き残ったけど、こりゃ続編のために火種を残しておいたな！