SP 革命篇のレビュー・感想・評価
全19件を表示
応援したくなる犯人
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SPの堤が仲間のSP何人かと国会を占拠、そのまま国会中継を続けさせ、
カメラの前で各議員に色々な罪を認めさせ、腐敗した政治を糾弾する。
また堤は現在の総理大臣に親だっけ?親しい人間を殺されていた。
これもカメラの前で総理に罪を認めさせようとする。
しかしそこで堤の味方のはずの議員が裏切った。
また一緒に国会を占拠した仲間のSPらも同時に裏切った。
この議員が勇気を持って堤に説得を試みると共にSPらが堤を取り押さえ、
後にこの議員がヒーローとなり次期総理を狙うという筋書きだった。
そしてこの筋書きを書いたのは官僚だった。
しかしこのタイミングで岡田らが4人で突入、修羅場となる。
堤は総理に追いすがり、ついに罪を認めさせる。
目的を達した堤は自殺しようとするが岡田が助け、逮捕。
裏で糸を引いてた官僚も自殺。
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この作品までの流れを知らないので、背景は知らないが、
岡田ににSP魂を叩き込んだのが堤ということらしい。
でも堤は総理を自分の手で糾弾するためにSPとして過去に総理の命を救ってて、
そして今回岡田に相談も無しに暴挙に出たらしい。
まあ堤に私利私欲は無かったし、応援したい犯人ではあったわなあ。
現実世界でもホンマに誰か、国会に乗り込んで世直しせんかなあ(場)
そういう気持ちになってもうたわ。
でもさすがに岡田らの突入はあまりに無計画で無謀やろ。
もし犯人らがその気になれば全国会議員と共に自爆が可能やってんし、
そういう結果になったら一体誰がどう責任取るつもりやったの?
突入にいたるまでも、敵が多数いる中を普通にかいくぐってるし、
結局映画独特のご都合主義ってのが色濃く出てたかな。
まあおもろかったからええねんけど。
ドラマ版を知らないですが、なぜか好きですね。
邦画はあまり観ないタチですが、これはなぜか何度も観てきました。設定が分かりやすく、何らか政治社会的なメッセージも込められ、そして対立や利害の構造を端的に示してくれて、丁寧な作りだからと思います。日本国で、「首相に銃弾が向けらられるなどありえない・・・・・」と当時は思われてたでしょうが、今となっては、そうも言い切れない時代になったのか。
まあ、それはさておき、起承転結があって、冗長でないアクションも盛り込まれ、かといって陰惨さもなく、もっと評価されてもいいのかな、と。
面白かった記憶
随分昔にドラマを視聴しており、面白いイメージがあった。今見ると、SPというのに護衛ではなく戦闘ばかりでシンプルに面白くない。
演技はうまいが、ストーリーが何一つ面白くない。
終盤のCGが面白い。(funnyの方で)
タイトルなし(ネタバレ)
今までよりも静かでシリアスな完結編という雰囲気で、その中にもアクションがあり、面白かった!!気になるものがありすぎのラストなので、終わってほしくない!
アクションの集大成で魅せる後篇
"SP THE MOTION PICTURE" 二部作後編。
"土曜プレミアム" で3回目の鑑賞(地上波初放送)。
テレビシリーズは視聴済み。
シリーズ集大成と言っても過言では無い迫力のアクションがこれでもかと畳み掛けられ、画面に釘づけであった。
岡田准一の動きに惚れ惚れしながら、如何に制圧するかの一点に注力した戦いが見物。中盤の対決、凄まじかった。
井上以外のSPの死闘も堪能出来て大満足。その戦いもSP対SPであり、まるで特撮によくあるホンモノ対ニセモノの対決みたいで面白く、命がけの肉弾戦の感が楽しめた。
それにしても、国会議事堂ってこんなにも容易く占拠されてしまう施設なのだろうか。決して尾形の革命に同調するわけでは無いが、武装勢力による襲撃を事実想定していないのだとしたら、呑気にもほどかあるのではないかと思う。
井上と尾形。過去の事件が繋げたふたりの物語は完結となったが、いろいろと考えさせられることが多かった。
大義。信念。正義。様様な捉え方があり一筋縄ではいかないが、結局頼るべきは己の心かもしれないと感じた。
そして、事件にはまだまだ大きな闇が隠されていることを暗示して終幕を迎えてしまう。現実も、もしかしたら…
[以降の鑑賞記録]
2015/? ?/? ?:DVD
2024/08/04:Lemino
※修正(2024/08/04)
男前だらけ
とりあえず・・・
岡田君と堤さんがかっこよすぎる件について
だれか私と一晩中語りませんか?
ってくらいのかっこよさでした。
はい、革命編見てきました!!!
(すっかりかくのを忘れていた)
正直野望編は
岡田君のアクション映画って感じで
それはそれでかっこよくてすてきだったんやけど
もやもやは残りまくるし、映画見た気がせんし
なんかしっくりこなかったんです。
が!
革命編、大好きです。
野望編が岡田君のためなら
革命編は堤さんのための映画ではなかろうか。
堤さんかっこよすぎる。
先に見ていたとくしまんが
「 すべての謎はあかされんよ。 」
っていよって、
見終わって、たしかにーーー!!!
あれなに?!
あれどういう意味!?
あれどうなった!?
ってのが多々あったけど、
私、野望編めっちゃすきです。
もう一回みたい
そして出来るなら・・・SP続編してほしい
期待通りではあったけど・・・
うーん、期待通りではあるけれど、なんだか尻切れトンボ
な感がいーっぱいでした。結局、真相の闇はわからずじまい。
スタッフは次回作、作る気満々ですね。
この展開は、なんだかアンフェアみたいになってきた。
でも、真面目に役者陣いいなぁ。
特に主人公岡田頑張ってます。
香川照之の悪役はハマり役だし、堤さんも、クールで
無口でいい味出してます。
物語はアクション、アクション、アクション、ちょっと頭痛。
ってな感じで展開していきます。
しかし堤演じるSPの上司と岡田演じるその部下は
まるでツンデレ女王様と熱血勘違い馬鹿。
大義の為にって言いながら私怨で復讐をしようとする事が
大勢を巻き込んで革命を起こそうとする事になってるし。
上司がその革命を止めて貰いたがってると自分勝手な
妄想で立ちはだかる主人公。
しかも悲しいかな、SPだけに自分の両親の敵でも
守ってしまう。因果な商売です。
日本はいつから物騒な国になったんだ
映画「SP 革命篇」(波多野貴文監督)から。
堤真一さん扮する「警視庁警護課第4係」の尾形係長は、
日本を壊すくらいのテロ事件で、国民意識を変えようとした。
それを「革命」と呼ぶのかもしれない。
冒頭に流れる「あらゆる革命は、1人の人間の心に芽生えた
ひとつの思想から始まる」というフレーズが物語っている。
しかしその理想は、多くの抵抗にあい、結局実現できず、
幕を閉じる。
この、前代未聞のテロ、国会議事堂で展開された事件は、
この国の国民にどんな影響を与えたのか、気になった。
その答えは、歩いていて突然ビルの爆発を受けた警察官のぼやき。
「日本はいつから物騒な国になったんだ。
まったく面倒くせえな」
やはり、危機意識は変わっておらず、元の木阿弥状態。
どんなことが起きたら、この国民の危機管理は変わるのか、
考えさせられる映画となった。
黒澤明監督の映画「生きる」と同じ、のど元過ぎれば・・か。
日本のアクション映画の金字塔
日本のアクション映画のレベルを上げたといっても過言ではないこのシリーズは、映画になっても勢いは止まらない。
前作『野望篇』同様にCGは粗っぽいが、国会議事堂内のリアルな描写は迫力がある。また、国会の議事進行はこんなふうに行われるのかと勉強になった。
ただ、張り巡らせされた伏線はすべて回収されず、場合によっては、続編の製作もありえる雰囲気を漂わせている。
それでも菅野裕悟(『容疑者Xの献身』『アマルフィ 女神の報酬』『踊る大捜査線THE MOVIE3』)による楽曲は作品を盛り上げ、役者らの魅力を個々に感じさせる
前作『野望篇』を越えて、更に面白い!
あの井上が、また今度はどこまで、楽しませてくれるのか?期待を裏切らない新たな展開の面白さが光る!
TVの人気ドラマを見損ねていた私にとっては、やや難解なSP『野望篇』でありましたが、岡田准一の、アクションシーンのテンポと迫力の良さは、邦画のアクションシーンの新たな1ページとなったと評価したのが前作なら、今回の『革命篇』は、人の心に渦巻く闇、人間の表の顔と裏の顔、誰しもが持つ心の二面性に切り込んだ、心理ドラマとしての見せ場が面白い。
表社会と裏社会と言うべきか、我々が日常認識している社会を本当に動かしているものとは何か?果たしてその裏には何かが常に潜んでいるのか?
アクションもさることながら、封鎖された密室で行われる絶対絶命の危機を前に人は、何を信じて、どう自己の道を切り開いて進み行くのかと言う人生における、自己の生き様について直球を投げ掛ける。
これは、政治家や、SP程の特別な要職に就いていなくても、常に自己の良心に従って生きるのか?それとも、別の価値観で進むのかの、人の究極の選択だと言える。
今の日本の政治家先生方も、懸命に働いておられるのだろうが、このフィクション映画の様に、自己の利益優先で、本来の政治家としての役割には程遠いと思える事をする政治家もいそうで、観客の私としては、尾形に感情移入しないでもない。しかし、劇中で革命と言う暴力では、社会は決して変えられないと言う下りは、本当に頼もしい限りだ。決して悪人を、善きヒーローとして祭り上げ放さないところが、見ていて更に気持ち良い。
最近のヒット作を見ていると『告白』『悪人』しかりで、ヒットすれば、面白ければそれで良いのか!!??と疑問を持ちたくなる、時に犯罪者に加担をし兼ねないような作品を平気で制作し、宣伝巧みに、映画の持つ社会性、公共性とその影響力の負の結果を考え無いで、観客の動員だけを図る、日本人の品格の低下とモラルの低下を招くかも知れない作品を実しやかに秀作として、祭り上げる事が多い。
水と安全はただと言われた時代が過ぎ、日本の安全神話も影が薄くなった今だからこそ、
悪い事は悪いとハッキリものを言う映画が大切にされて欲しい。
SPも、政治家もそして一般人の我々も、まず仕事人の前に一人の人間である。
この映画が言うように、私達に今必要なのは、政治批判でも、革命でも無く、本当に一人一人の人間としての良心、モラルの価値の見直しこそが経済不振に悩む今後の日本の立て直しの近道となるのではないだろうか?
日本映画界にも、奇をてらった作品ばかりでは無く、人間の可能性の素晴らしさに気付ける、優しさと愛情を持った、映画の出来る事を期待しています。
この映画から、脇道に話しが逸れましたが、良心の信じる道を歩む事の重さを伝えてくれた本作に感謝したい!
見てると体に力が入る作品
とりあえず、アクション映画として楽しめる、ということは見てると体に力が入る作品でした。
そういえばダイ・ハードっぽいなと後から思いましたが、テレビシリーズからの流れがあるせいか、見ているときはあまり意識しませんでした。
ハリウッドの派手な銃撃戦中心のアクションとは違って、生身での肉弾戦が、より"削ぎ落とされた"、でもより"痛い"感じだったのも、原因の一つかも。
SPシリーズは、TVシリーズからあまり時間を空けずに映画を公開していたら革命篇だけでよかった気がします。テレビから映画まで時間がかかって、映画が二部構成になったのは、シリーズとしてちょっと間延びした感じになっちゃったかも。
内容に立ち入った部分でちょっと気になったことをいくつか。
尾形の行動の動機は、浅田総理への個人的な怨恨だと思うので、政治システムの転換=革命=大義のためというのが若干ズレている印象を持ちました。まあ、ものすごく違和感があるというほどではありませんが、あれ?この人は何をやりたいんだろう?と、ちょっと引っかかりました。
尾形から井上宛に書かれた封筒の中身が、映画内で明らかにされませんでした。確かテレビで、革命前日のストーリーをやっていたようですが、もしかしてあの中で描かれているのでしょうか?映画だけ見ていると、ちょっとすっきりしない気分が残りました。
まあいずれにしろ、アクションを楽しむ映画なので、重箱の隅を突っつくような指摘は野暮というものかもしれません。
次は後続篇?
一応今作が後篇で、これでお終い…とはなっているけれど、
まだ続きがありそうな終わらせ方になっているのが不思議。
あくまで謎を残した終わらせ方にしたのか、これからまた
TVやスペシャルで復活させる意図なのか、まだ分からない。
とりあえず、一応の謎は解明した。
そして、井上と尾形の最後の対決シーンには、何ともいえない
(ずっと観てきたファンなら泣いちゃうでしょう)雰囲気が漂う…。
堤真一の巧さはいうまでもないが、今回の岡田君もなかなか。
セットだという国会議事堂のシーンは見た目にも圧巻。
これだけのものを作って、これだけの議員^^;を集めて、また
よく似たような答弁をさせ(爆)まったく今の国会を見ているよう、
革命というよりも、尾形がいうように覚醒に近いものを感じた。
ただ結果的には、悪事を暴き復讐することが最大目的の尾形と
あくまでマルタイを守り抜くことを使命とするSP達の誇りがどこで
どう決着を見せるのかが一番のポイントだったのかな、と思う。
尾形はワザと井上らを配置させ、自分のとる行動を止めさせよう
としたのかもしれない。彼ら二人のやりとりが一番の関心事だが、
今回は香川演じる伊達という男も絡んでる。尾形と伊達の関係は。
細かい部分で謎は残るものの、
後篇ではおそらくこういう展開になるんだろう、と思っていたのが
そのまま描かれた感じで、ビックリするような展開ではなかった。
井上たちがたった4人で知恵を巡らせ、裏切りSPらをぶちかまし、
いよいよ国会に乗り込むシーンではこちらの動悸もピークだったが、
その後の長々と麻田を追いかけ回すシーンでは、なにか違和感も^^;
思うに尾形という男がそれほど単純で、頭の悪い男だとは思えず、
絶対まだ何かウラがあるだろう…?と思わずにはいられないのだ。
尾形が井上に託した手紙と、最後に感じるシンクロのシーンで、
いやいや…コレまだ終わりませんよね?というのがハッキリ分かる。
好きなシリーズだったので、また続篇を復活させてくれても一向に
構わないんだけれど^^;次は一回で終わらせてくれないかなぁー。
(掃除屋を装う殺し屋4人が不気味だったなぁ。あれが一番怖かった)
ん〜。まだまだ。
TVドラマ、野望篇、そしてドラマスペシャルと観てきて…
革命篇。
完全に、野望篇はいらなかったんじゃないかなと思うのは、僕だけでしょうか…
いらないシーンも、けっこう多かったし。
それにしても、CGは、どうにかならないのか…
どん引きしてしまう。
完全に“つくりもの”では、身体はってる岡田くんがかわいそうですよ(:_;)
演技とはいえ、銃の構え方も、違うし…
もうちょっと、よくなるのにな〜。
正直、残念です。
邦画アクション、1歩前進。けど、内容的には・・・
今日やっと、「SP革命編」を劇場にまで足を運んで鑑賞してきた。
映画見終わった後の第一印象:これは「映画」ではなく「2時間SPドラマ」だ。
この映画はSP連続ドラマ、「野望編」「革命前日」を経てのファイナルエピソード:「革命編」である。
アクションシーンは俳優陣皆さん自分でスタントをこなして、意気込みが感じられて観ていて興奮する。武術:カリも中々かっこいいし、実践的でジェイソン・ボーンみたい!
爆発シーンは相変わらずCGなのは仕方ないが、技術が増したのかハリウッドに手伝ってもらったからか出来は上々だと思う。しかし撮り方が手持ちに凝るから、爆発シーンの全貌もよく見えず、煙しか見えないのは残念。
国会議事堂周辺で起きた爆発の後に立ち上る煙は空撮のショットでもリアルに見えてこれは良かった!
SPのメインの4人は仲のいい、家族のようなムードを持っている設定?のはずだけど、4人のやり取りは何か違和感を感じてならない。演技が下手なのか、間が悪いからなのか、演出側が下手だったのか、違和感ありありで演技しているのが見え見えなのは哀しい。
全体通して唯一演技派だったのは堤真一のみ。あの目つきは彼にしか出来まい・・・。「容疑者Xの献身」でも思ったけど、彼は上手い!!!
山本圭演じる麻生首相、終始自分の犯した罪を認めまいとするが、やっと尾形の願いが叶い、麻生首相は懺悔をする。そのシーンは山本圭の演技は栄えていた → 「良い」
映画の核の焦点が常に堤真一に寄りがちで、中々岡田君演じる井上薫のアークが見えてこない。いつの間にか最期には“頭痛”も治ったとのこと。。。(しかし・・・)
堤真一の方が主人公っぽいんだけど、一応岡田君が主人公。なんとなく頼りない後輩の井上を先輩の尾形がリードしている映画だった。
全体的な印象として他に言える事は、「長い」。とにかく「長い」。
この映画に2時間越えは長い。無駄なシーンに無駄な演出が多く見えた。“もっと早く進めよ”って何度も思ってしまった。途中何度か顔を出す“ずる休み”している官僚達、台詞を通して今回の国会立て篭り事件の過程を説明したり、政治家を卑下したりするのだが、最期の最後まで部屋を出ないし、逮捕されるところもない(いずれはされるのだろうが・・・)。演技も下手な俳優さんばかりだし、見ていて飽きて来た。緊張感はあるところはあるんだけど、こういう無駄なシーンへ飛ぶと、ぶっつんと切れる。香川照之さん演じる伊達國雄は何がしたかったのかよくわからずに劇中から退場してしまった。。。
謎ばかりが残って、終結編とはいかない出来だったと思う。
また続編作りたいのか。。。 不完全燃焼です。
政治的・社会派の作品に綺麗サッパリ完全解決な終わり方はそうないと思うけど、それでも“見終えた感”を残してくれる終わり方はある。
これだったら、テレビでやってる「外交官・黒田康作」の方が完結感はあるし楽しかった。政治に悪魔は付き物だけど、黒田康作は光明を差してくれた気がする。
それと最期に・・・、政治家や官僚上層部、警察が裏に抱える闇を、いつまで井上薫は無視していくのだろうか。井上VS尾形の裏で糸を引く連中は井上と直接対決する日は来るのだろうか。というより、そこを見たい。一介のSP捜査官がその闇に立ち向かえるのか。上の人達は邪魔な駒(井上)をいつでも消そうと思えば消せるのに、中々行動起こしてこない。今回の事件でやっと重い腰を上げて行動起こし始めるだろうが、SPシリーズは一応ここで完結してしまった。ん〜 不完全燃焼。
面白かった、だけど…
TVシリーズは詳しくないです、野望篇に引き続きの鑑賞です。
アクションシーンがカッコいい、強い!チームの4人みんなにホレボレします。
結末はスッキリしないがまあまあ納得、上級公僕の方の実相と掛け離れてもいない気がしてしまうのが悲しいです。大人げない。ちゃんと仕事しようよ。
政治に対する胸がすくような台詞もあり、満足で劇場を後にしました。
まだ「…篇」が続きそうな気配もありました。
…”だけど”はここから。
波多野貴文監督のインタビュー記事を読んだら、実はこれは3部作みたいなもので、真ん中部分はTVの特番でやっちゃったと! ええっ〜?!
確かに12回連ドラの2話ほど抜けた感はありました。テロリスト達、誰?と思ったし。それならそれで、野望篇できちんと告知して欲しかったです。
せっかく劇場に2回足を運んだのに、達成感を打ち砕かれたこの惨めな気持ちは何なのでしょう。
そこはやっぱり、いらんがな
深夜ドラマ枠としては、驚異の視聴率を叩き出したTVドラマ「SP」を、キャスト、スタッフをそのままに映画化したシリーズ完結編。
本作の大きな見所であるキャスト自身がほぼ、スタント無しにこなすアクションシーンが、効果的に活かされている。観客を約2時間半、飽きさせる事無く物語に引っ張り込んでいく堅実な演出は、見事の一言である。
ダブル主演をこなす岡田、堤ご両人も、程よく年輪を重ねた男の醸し出すダンディな魅力、色っぽさを存分に撒き散らし、女性陣が本作に求める美しさを作り出す。男性も魅了される格好良さもまた良し。
だが、だがである。本作には目を背けられない違和感が、ある。
無駄が、多い。美しさ、格好良さでは拭いきれない無駄の存在感が、強すぎる。
綿密にシミュレーションを重ねた物語であることは、十分に理解できる。リアルを追い求める作り手の執念は評価できる、だが、その検証の内容を細部にわたって、事細かに台詞にぶち込んでしまっているので、本作の魅力であるスピード感が、損なわれている。果たして、前半部分の大半を埋めるのが、作戦全般の説明台詞で良いのか。観ているうちに、本作を
「国会議事堂は、こうやって占拠しましょう!」
とでも名付けられたドキュメンタリー番組を勘違いさせられる感があるのは否めない。多少端折っても、アクションシーンをより盛り込んでいく姿勢が必要ではなかったのか。
極めつけは、波岡をはじめとした官僚方の内輪話のくだり。物語の随所に持ち込まれ、とりわけ必要の無い政治批判を軽く、軽く語る。これまで大事に使われる場面だから、重要な役割があるかと我慢していても、結局何の意味も無い。ただ、くっちゃべっているだけである。必要があるなら理解できるが・・・これでは「いらんがな、ここ」である。
人生、無駄なものなんてないと言われるが、余分な言葉も、説明も、映画作品には無駄である。ひたすら、無駄である。
続編の存在も軽く匂わせてくれる本作。TVシリーズから語り過ぎが異様に鼻に付く金城先生を脚本協力あたりにまわして、本作のスピード感を重視させるなどの改善が必要になってくるだろう。
兎にも角にも、作品自体は観客を満足させる魅力をもつ本作。観客の求めるものをさらに、熟考してほしい。心より、期待している。
尾形の大義とは?
世界最大級の大震災が起こって、たくさんの被災者が困っておられる時に、私は映画を見に行っても良いのだろうか・・・と、かなり悩んだのだけど。
今まで超忙しかったご褒美にと、思い切って見に行きました。
岡田准一さん、堤真一さん、香川照之さん、SPの面々、山本圭さん、素晴らしかったです。
だた、ストーリーに意見あり。
麻田総理に両親を殺された井上は、復讐という恨みを封じ込めて、SPという職で頑張っている。
そんな井上を育てたのは、尾形さん、あなたですよね。
なのに、あなたの大義は、それだったのですか?
それは、個人的な恨みではないですか?
ズルイ政治家なんて、数え上げたらきりがない。
尾形が送った手紙を、まだ井上は読んでいない模様。
それを考えると、続編ありかも。
それなら、イイけど。
見応えある一本
多くの謎が残ったままになっており個人的には消化不良だが、自分なりに答えを出してもらうのが製作側の狙いだろうか。
映画を観ているとき疑問に思ったのだが、尾形はなぜ井上たちを国会議事堂に呼び寄せ、自分を止めてほしいと思ったのか。「革命」の邪魔になること請けあいである。それを説明するには説得力が無くてはならないし、それなりの理由が必要であるが、その理由がイマイチ分からない。どうも井上たちをご都合的に登場させているとしか思えない。
尾形は人を殺したくないみたいなことを言っているが、ではどうして井上を銃で殺そうとしたのか。この謎も自分で考えろということか。
まぁそれは置いといて、本作は息もつかせぬスリリングな展開、岡田らのアクション、堤真一のシリアスな演技、見どころたくさんで退屈な部分は無いに等しい。
中でも印象に残ったシーンが、国会を占拠されたにもかかわらず、国会議員が寝ていたりケータイをいじっていたところ。これは今の国会への批判とも見受けられる。この時の尾形の表情も見逃せない。
アクションのカット割りが細かくて何をやっているのか分かりづらいなど惜しい点は色々あるが、それらを吹き飛ばすほどの面白さがこの映画にはある。
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