黒く濁る村のレビュー・感想・評価
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推理ものと考えれば悪くない
韓国ミステリー映画にしてはグロもエロもかなり控えめですが、父の死の謎、元刑事の秘密、そして女の正体など、雰囲気たっぶりで引き込まれました。昨年の公開映画コクソンなど、韓国の田舎ってどうしてこんなにおどろおどろしいのでしょうか。確かに市川監督の横溝映画のような怪しい雰囲気は感じられます。こういう雰囲気だけでドキドキしてしまい、楽しめるので星4つです。
☆☆☆★★ ※鑑賞直後のメモから 主人公が堺雅人並みに一見なよっと...
☆☆☆★★
※鑑賞直後のメモから
主人公が堺雅人並みに一見なよっと!しているから、観ていてかなりハラハラしてしまう。
後半のダークな雰囲気がこの作品の持ち味。
2010年12月8日 シアターN渋谷/シアター1
なんか腹立つ。
以下twitter(@skydog_gang)への投稿に加筆――
物語の根幹は「だからどうした」というしょうもない話だし枝葉はアラだらけ。それでも、そんなしょうもない話をそれなりに面白い映画を観たような気にさせられる所まで持ち上げてみせた重厚な演出、演技、そして音楽の力は間違いなく賞賛に値する。
但し、前述の通り映画作りのスタート地点であるプロットが決定的にダメなので、観ていて馬鹿にされている気分になる。人物も「こういうシーンが必要だからこいつはここに行く」というように物語の運びの為に只「動かされて」いくだけなので、俳優の努力も虚しく人物に血は通わず。残念。
欲と罪と贖罪と
ヒリヒリとヘビーなのを期待していたので、そういう点ではちょっと物足りなかったです。
が、ミステリーとしてはよくまとめてあったと思います。
「八つ墓村」を思い出すつくりの村に、怪しげな村民たち。
過去のある事件と、現在進行形の出来事。
親子関係、師弟関係、いろんな意味での兄弟関係。
韓国人の信仰心について深く知らないので、外から眺めている気分でしたが
飽きずにじっくり観られました。
この作品ですごいのはミステリーにつきもののアリバイだとか密室だとかいったトリックらしいトリックがでてこないところ。
はぐらし方がかなり上手くて、映像であることをきちんと利用して答えを提示しているのが好感触。
70歳を過ぎた村長を演じた俳優さんの実年齢は35歳!
老けメイクに違和感がありましたが、演技はよかった。
余談ですが、
途中で、役者さんのアップが小刻みに揺れるシーンがあり、
「TRICK」のパクリか!
と思ったら、役者さんが実際に震えていたんですね。
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