「食べ物に負けた。」プリンセス トヨトミ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
食べ物に負けた。
万城目文学に浸っておらず、万城目ワールドに嵌っているのでもない私^^;
それなのに、なぜか彼の作品は全部観ている…!そして意味不明に陥る…!
今回もまた観てしまった^^;あーと思ったけど今回のはまだ観られた方かも。
簡単にいえば父と息子の話?なんだけど、大阪国やらプリンセス(王女)やら
なんかゴチャ混ぜに引き合せで出してくるので、余計ウソっぽい展開になる。
しかしこれも計算のうちなのか?と思わせる万城目ワールドが広がりを見せ
最後までその手を緩めない。んなアホな!?と笑うか。なんじゃこりゃ!?か。
この人の頭の中って、一体どうなってるんでしょうねぇ^^;
原作とはやや設定を変えてあるらしく、原作のイメージで観たかった人には
ちょっと残念なキャスト?らしい。が、それなりに私は楽しめた。
男性陣は違うところで^^;綾瀬はるかのボディに卒倒しちゃったみたいだけど。
私は彼女がよく食べる女性だったことがいちばん観ていて気持よかった、てか
すごくお腹が空いてしまった^^;もちろんこの日は夕飯にお好み焼きを食べた。
絶対食べたくなるでしょう~あれだけ見せられちゃ、ねぇ。
以前大阪に行った時に食べたたこ焼きの味も忘れられないv美味しかった!!
えー。食べ物の話はおいといて^^;
奇想天外な話のワリに、やっぱり歴史の流れを汲んだ部分が多く、それぞれの
命名も凝っている。かなり大阪びいきの歴史解説、になると思うんだけど、ね。
徳川が豊臣の陣地に乗り込み宣戦布告、ところが意外な真相に腰砕け?なんて。
なにこの話って直木賞候補にもなったんですって!?あらすごい~てか不思議。
なんか言い表せない魅力があるんですねぇ。
私的には冒頭~の謎解き部分が愉快で、これがもっと長く続くのかと思いきや、
アッサリと大阪国総理大臣・中井貴一が出てきちゃって、アレ~?どうすんの?
と思っていたらお次は王女の話になり、父子の絆になり、大阪が全停止!?で
ついに全面対決…!かというところまで、まぁ~展開が早い早い!^^;ホントに。
その最中に美味しそうなお好み、たこ焼き、ソフトクリームがふんだんに登場し、
オマケ(って言っちゃ悪いけど^^;)玉木くーん♪まで出てきちゃってサービス満点。
けっこう豪華な配役なのに、すっかり食べ物に負けてるところがいい。
細かい辻褄はいいから、ドーンと観ておけ。みたいな居直り感、といいましょうか。
ラスト、堤真一の過去に関わる重大事実(でもホラですよ^^;)が明かされるが、
そこまでの事の経緯からホロリ~ときてしまうところも妙に感慨深い。っていうか、
本当にどこまでも不思議な作品。でも男性の方が父と息子の絆に泣けるかもな。。
そもそもこのタイトルも、なんだか不思議^^;
(未だにゲロンチョリー。とかピッピキピー。とか覚えている私…嵌っている?)