「大阪愛が足らぬぞ。」プリンセス トヨトミ りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
大阪愛が足らぬぞ。
大阪産としては、見に行かねばならぬ~と思い、見に行きました。
グリコのネオン、道頓堀、ビリケンさん、中之島、梅田の陸橋、新世界、府庁、大阪城などなど、大阪の名所を余すところなく見せ、食べ物もお好み焼きにたこ焼き。
ちょい定番過ぎる感があるものの、何もかもその場に打ち捨てられ無人となった街、大阪人が全員集まったのではと思える府庁前のシーンは、面白い。
大阪側は、真田に蜂須賀、豊臣側の名字。
対する会計検査院の調査官には、松平と徳川側の名字。
浪速っ子のいじらしい太閤贔屓。
≪しるし≫には、千成瓢箪から取ったと思われる瓢箪。
それに、どうも、何やら大切なモノを大阪人は秘密裏に必死に守っているらしい。
根底にあるのは、父と息子の繋がり、浪速の人情。
合理的な東京人に対して、情に厚い大阪人が、得意の?!大阪弁でのらりくらりと翻弄させる場面が面白い。
でも、もっと、はちゃめちゃにハジケて、面白可笑しくても良かったのだけど。
何といっても、大阪なんだし。
それと、堤真一さん。
何かの映画祭に出ていた堤さんは、とてもお茶目でいたずらっ子のようだった。
無表情な松平も良かったけれど、
兵庫県西宮市出身なだけに、流暢な大阪弁を喋れる堤さんの真田も見てみたかった。
チャコを演じた沢木ルカさん、とても好感が持てました。
好きやわ~、こういう女の子。
森永 悠希君も、とても可愛かった。
綾瀬はるかさんの天然ぶりはとても良かったし、ちょい出の≪鹿男≫も良かった。
全体的に、監督の≪大阪愛≫が足りなかったように思う。
コメントする