「人が人を裁く難しさ」BOX 袴田事件 命とは 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
人が人を裁く難しさ
本来ならもっと拡大公開されてもおかしくない映画、いや、そうであるべき映画。
こういう隠れた傑作を見れた嬉しさがある一方、実に考えさせられた。
冤罪事件というと「足利事件」が有名だが、こんなにも痛々しい事件があったとは!
いや、冤罪事件は他にも沢山あるだろう。
人が人を裁く難しさ。
もし僕がリアルタイムでこの袴田事件を知っていたら、袴田巌氏を犯人と決め付けていただろう。
が、この映画やネットの情報などで冤罪と叫ばれている為、冤罪なのでは?と考えてしまう。
人が人を裁く事は本当に難しい。
だからこそ、公正な法が必要なのだ。
しかし時として、その法も味方になってくれない。
有罪と決め付ける検察、違法な取り調べを行う警察にはらわたが煮えくる思い。
そのせいで、今も尚獄中に居る袴田巌氏に胸が張り裂ける思い。
法に正義は無いのか?
事件から半世紀近く経ち、多くの人たちによって再審請求の声があるとか。
袴田巌氏の失われた時は決して戻らないが、いつの日か必ず、真実が明らかになって欲しい。
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