「不気味すぎるマスク、網膜に映った「4匹の蝿」の謎が秀逸 ミムジー・ファーマーとジャン=ピエール・マルビールが好演」4匹の蝿 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
不気味すぎるマスク、網膜に映った「4匹の蝿」の謎が秀逸 ミムジー・ファーマーとジャン=ピエール・マルビールが好演
クリックして本文を読む
「ダリオ・アルジェント 動物3部作」第3作。
ドラマーのロベルトは、ストーカーを殺めてしまう。
しかし、その現場を目撃され、脅迫を受け始める。
その後、奇妙な殺人事件が次々と起こり、ロベルトは恐怖に支配されていく。
ストーリー展開が複雑で、どうしてももたついているような印象を受ける。
滑稽な表情が、逆に余りにも不気味すぎるマスクが恐ろしい。
その表情は「サスペリアPART2」の例の人形の恐怖に通じる!
しかし、突然出てくる、殺された被害者の眼球を取り出し、その網膜にレーザーを照射、残像を映し出すという捜査手法が、余りにも斬新で、グロい。
そこに映し出されたのは、犯人の顔ではなく「4匹の蝿」だった。
この「4匹の蝿」の画像の正体が、非常に凝っている。
その画像の正体が明かされ、真犯人に結びつく。
ラストの斬首シーンが残酷で印象的だが、撮影は困難を極めたらしく、そのためあまりよくできたシーンとは言えないのが残念。
「オーメン」のようにスパッといってほしかったが。
主人公よりも、妻を演じる個性的な美人ミムジー・ファーマーと、なぜかゲイという設定でユーモラスだけど優秀、ただ殺されてしまうのがもったいなさすぎる私立探偵ジャン=ピエール・マルビールがとても印象的。
コメントする