4匹の蝿のレビュー・感想・評価

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4匹の蝿

劇場公開日 2010年6月19日
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蝿 , 蝿 , 蝿 , 蝿 ,

鮮血のアーティストことダリオ・アルジェント作品にしてはショッキングな映像はかなり控え目で、ホラーと言うよりもむしろサスペンスに近かったかもしれない。
ロックバンドの若きドラマーが誤って人を刺してしまった現場を、ヘンテコな仮面をつけた男に写真で撮られてしまう。
更に、殺した男の身分証が自宅に配達され、ドラマーは脅迫を受けることに。
だが、それ以降も彼の周りでは顔なき殺人者によって人が殺害されていく…。
もう謎だらけの展開に頭の中が混乱してしまいそう。
いつもノーブラの美人妻、神経質そうな家政婦、ゲイの私立探偵、住所を間違えてばかりいる郵便配達人など、一癖も二癖もある登場人物たち。
『4匹の蝿』、この奇妙なタイトルの意味するものが判明した時、思わず唸ってしまったものだが、その後の犯人の口から告げられる犯行の動機については、何だか釈然としないものがいつまでも心の中に残り続ける。
やはりこの半分投げやり的な伏線の回収こそ、アルジェントの真骨頂なのかも。

2016年5月29日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  怖い
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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イタリアを代表する名匠ダリオ・アルジェント。
彼の作品中、唯一ソフト化されず、1973年の日本封切り以来、実に37年も封印されてきた幻の傑作!
理由は会社の著作権問題等々あるのですが、長くなるので割愛__D_F9C7__

「歓びの毒牙」(69)
「わたしは目撃者」(70)
に続く、ジャーロ(伊製ミステリーの総称)の1本で、後に続く「サスペリアPart2」へのミッシングリンクとしても知られていた、重要な位置を占める作品です。
本作のオープニングに用意されていたテレパシーによる導入を「サスペリアPart2」に流用した事実からも、本作が後の大傑作「サスペリアPart2」の布石になった事はお分かり頂けるかと思います。

エンニオ・モリコーネには珍しいビートのきいた(ロックとは言い難い__D_F9C7__)スコアと奇抜なアングルを駆使した導入部から、壮絶な惨死の瞬間をスーパースロー映像で美しく詩的に切り取ったラストシーンまで、全編に若き気鋭アルジェントの非凡な才気が炸裂しております。

チュニジアで撮影されたあまりにも見事で美しい均整のとれた幻想的シーンを盛り込みつつ、トリノを舞台にした恐怖と戦慄を丁寧な演出で構築してゆき、時にコミカルな笑いをも絡めるという、アルジェントの野心が至る所に介在している作品でもあります。

しかし所詮はジャーロ__D_F9C7__
フーダニット(誰が殺したか)よりもハウダニット(どの様に殺したか)を楽しめない方にはピンとこない作品と言わざるを得ません。

こと、本作に至っては人物関係や、ミスリード(犯人はこいつだ__D_F9A7__と思わせる仕掛け)さえもが中途半端で、純粋なミステリーを求める方は無視された方が賢明かと…__D_F9C7__

かなり辛辣な物言いですが、純然なアルジェント・マニア、若しくは映画製作に興味がある方にとっては宝箱の様な映画。
画面構成、編集、照明、どれをとっても緻密な仕事ぶりが伺え、ワンカット、ワンシーン、の全てがお手本みたいな作品です__D_F9A9__(言い過ぎかな__D_F9C7__)

ともあれ、本作最大の魅力とも言われているクライマックスのスローモーションについて。

実はこのスローモーションは、超高速度撮影によるもの__D_F9C8__
当然、通常の35㎜カメラでは不可能な為、金属の融解を研究する為に使用されていたペンタゼットというカメラをナポリにある大学から借りて撮影に漕ぎ付けたそうです。

時をほぼ同じくして、同イタリアの名匠ミケランジェロ・アントニオーニが「砂丘」という作品のクライマックスで、超高速度撮影によるスローモーションをピンク・フロイドの迫力あるスコアと共に、実に美しく使用しております。

偶然とはいえ、同じ撮影時期に、同じイタリア人が、同じスローモーションで、同じくクライマックスに使用するって…__D_F9C7__

変人は考える事同じかも__D_F9C7__

かもしだ
かもしださん / 2011年11月9日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  怖い 知的
  • 鑑賞方法:映画館、DVD/BD
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