岳 ガクのレビュー・感想・評価
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感動するが、メッセージが伝わってこない気が......。
終始、涙ウルウル....感動の映画でした....。
・・・が、....冷静に考えると、冬の山を甘く見て勝手に登って遭難した人を命がけで救うって、なんかやるせないですね....。
この映画でもそうですが、助からない事も多く、気持ちは分からないでもないが、家族などに責められる....なのに、この映画の主人公の三歩は、いつも笑顔で、ギリギリ助かった方を励まし、懲りずにまた来るようにという....。
物語は、この三歩のいる山に新人救助隊員として椎名久美が配属され、成長していく過程を描く.....。
なんか、複雑な思いのまま、物語はテンポよく進み最終的には、感動的な結末になるのだが......この映画、何を言いたいのだろうか.....。
雪山登山を舐めて掛かってはいけないというメッセージもなく、かといって、どの雪山にも三歩のようにボランティアで活躍する方がどれだけいてくれるのか.....。
この映画で、命がけで救援に向かう方たちの大変さをと使命感を感じました...ありがたいことです。
直太君.....山頂で、男飯 食べたかったね!
いい演技でした.....いっぱい、勇気を貰いました!
小栗旬.....こういう楽天家でいつもニコニコの役は、嵌り役ですね!
ヘリパイロット牧さん役の渡部篤郎.....渋かった....。
山岳版の海猿
ひとことで言えば、山岳版の海猿ですね。
山岳救助をテーマに話を作るとしたら普通こうなるだろうというストーリーで、特にひねりがあるわけではありません。
でもまあ、命の現場なので、それなりのドラマにはなっていたと思います。
小栗旬演じる三歩のキャラクターですが、シーンによって、少年のように屈託がなく(若干おつむが足りないように…)見えたり、最高の山岳技術と信念を持ったプロフェッショナルに見えたり、ちょっと定まっていない印象でした。もともそそういう人物像なのでしょうが、何か引っかかりました。
それにしても、やっぱり壮大な山の景色は絵になります。山頂に一人立つ小栗旬を空撮の超望遠からグーッと引いていくカットは、それだけで山という存在の大きさや美しさや恐ろしさを伝える説得力があります。
ストーリーの合間に入る様々な山の表情に、★一つオマケです。
映像が綺麗で、内容に感動しました
久々に感動出来る映画を見る事が出来て、ありがたかったです。
亡くなった遭難者を、落とすシーンは、ショックでした。
登山もほとんどした事がありませんが、山の事も登山の事も、何も知らない自分を、思い知らされました。
どこか外国の映像・・・?と思えるほどの素晴らしい映像に大感激です。
小栗旬さん、やっぱりすごいですね。
ぴったり、はまっていたと思います。
長澤まさみさんも、女優としての貫禄がついて来た気がしますがどうでしょうか。
撮影は大変だったと思いますが、いい映画をありがとうございます。
小栗旬の笑顔を観に行こう♪
まずは一言、良い映画でした。
キャステキングが最高です。特に小栗旬っ!
スタイル抜群で、ビジュアル重視の俳優さんと思いきや
スンゴイ実力派なんだなぁ~って実感しました。
【踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!】での
クールなキャリアの役も素敵だったけど
180度変わった今回の役。
山そのもののような
心が大きくて優しい、でも厳しさも兼ね備えた青年
山岳ボランティアの島崎三歩を
爽やかに、この上なく爽やかに演じています。
デリカシーのない所さえも魅力に感じちゃうほどですよ~。
ストーリーは~
長野県の山岳救助隊が舞台となっています。
救助隊長だった父に、反発する心を持ちながら
自らも山岳救助隊員になった椎名久美(長澤まさみ)が
様々な経験を積みながら、成長していく物語。
脇役たちが、これまた良くて。
隊長役の佐々木蔵之介、山小屋のおばちゃんの市毛良枝。
救助ヘリの操縦士、渡部篤郎も私の中でまさに適役。
山で父を亡くしてしまう男の子(子役の名前がわからない・・・)
この子がいじらしくて可愛いの。
漫画が原作なんですよね。
原作ファンの方、作品に思い入れのある方が観て、どうなのかしら?
この映画、私の中では完成度が高いので
原作に興味が湧かないって感じの作品ですよん。
雪山でのロケとか。
出演者やスタッフの方々は、さぞ大変だったでしょうが
観客がその分、キチンと満足出来る映画になっていると思います。
小栗旬さんの笑顔を観に行くだけでも価値ある作品かも?
誉めすぎ?(笑
【岳 ガク】星は~
邦画で久々の5つです。
体当たりの演技に拍手!
失礼ながらあまり期待して行かなかったのが良かったのか(^^;思いのほか良いシャシンに仕上がっていました。
原作が漫画なので、ある程度の誇張は大目に見て、三歩には羽があるのか?とか、遭難者の居場所を嗅ぎわける特殊な嗅覚があるのか?とかいったことは考えず、小栗旬、長澤まさみの体当たりの演技に惜しみない拍手を送りたいですね。自身が本物の山屋でもある市毛良枝の、飾らぬ存在感も良かったですね。
そして日々50キロ近い機材を持って山に登り、山の美しさと厳しさを丁寧に撮影したスタッフに鳴りやまぬ拍手を送ります。
今年の大型連休には、まさに彼らの縄張りである北アルプスを含む長野県内での山岳遭難事故は、過去10年間で最悪。
小栗旬君が映画のパンフレットの中で「今、山への登る人が増えていますが、街中と違い不測の事態が起こりやすい状況なので、装備や知識を身につけてから登ってほしいと思います」と言っていますが、まさに同感です。
流石に今回の撮影のために、体感気温マイナス25度の猛吹雪の中で、八ヶ岳・硫黄岳を登った人の言葉ですね。
しかし、いつも眺めている爺ガ岳や鹿島槍ヶ岳を映画館の銀幕で観ると、更に壮麗さが増して見えますね。今年も登りたいなo(^-^)o
景色が最高!
CGはなるべく使わず実写にこだわった…ということは聞いていたので楽しみにしていましたが、空撮での山々はホントに素晴らしく、その景色に音楽がよく合っていて、これだけでもお金を払う価値はあると思いました。
もともと小栗さんのファンでしたが、この作品ではいい具合に力が抜けていて三歩の良さがよく出ている感じです。
山は素人の私ですが、スタントなしのクライミングも圧巻でした。
それ以上に、長澤さんに「よく頑張った!」と言ってあげたいくらい、体当たりの演技でした。
ストーリーもツボをよく押さえていて、上手くまとまっていたと思います。
また見てみたい映画です。
生きることは・・・諦めないこと
雪山の映像だけでもスクリーンで見る価値がある。この景色はぜひ観てほしい。音楽も素晴らしい。
映画は何を優先するか。人の心の流れの緻密さが見られない映画は映画でないという人には、このストーリーは物足りないかもしれない。でも違う気もする。
なぜならその斜め上をいく、小栗扮する三歩がいるからだ。主人公には珍しい受け身ながら揺るがない圧倒的存在感で観客を引き込む。
三歩とは逆に、動的存在新人救助隊員久美を演じる長澤まさみ。揺れる心、頑なさ弱さふがいなさ、できなくて悔しいという表情がとてもいい。自然なのだ。だから最後の最後に見せるプロとして「はい」と言うときの顔がとても良く映える。三歩のぶれなさがあるから、久美が成長していく過程がより引き立つ。他キャストもそれぞれの仕事をきちんとしているから、予定調和であっても映画を見たーという気持ちにさせてくれる。
付け足すならば、ストーリー自体も決して悪くはないのだ。それぞれのエピソード、後半の展開、要所要所ではっとさせるシーンも割とある。三歩の過去を知った久美が自分の心を打ち明けるシーン。
何かにつまづき落ち込むことは、私たちにもよく経験があることだろう。久美はいわば普通に生きている人たちの代弁者でもある。強い三歩に久美が問いかける。だか三歩は決して大げさなことは言わない。
これに対するアンサーは、劇中で三歩が自分の名前を使って答えてくれているのではないかと、そう思わせるシーンがあることに数日後気付いた。
それは久美だけへ答えているのではなく、観客みんなへの応援賛歌になっている。
老若男女年代を問わないのは、三歩のよう。
主演のふたりの懸命さi脱帽。素晴らしい山岳映画です。
雄大な北アルプスの山々をバックに、主演のふたりの懸命さが画面から伝わってきました。何しろ小栗旬は高所恐怖症なのに山岳シーンに吹替えなしで出突っ張りです。標高3,190mの穂高岳にもちゃんと登頂しているではありませんか。しかも、クレパスの深い穴に向かって飛び降りるなんてシーンにも挑戦しています。とても高所恐怖症を微塵にも感じさせません。それどころか、斜面を飄々と登っていく小栗は、全身から山が好きだという山バカに成りきっており、原作の主役三歩を超える三歩らしいキャラを作り上げたといって過言ではありません。
いくら原作に惚れ込んで、出演を快諾したとはいえ、山バカに成りきるためには、スタッフにも内緒で、長期のトレーニングを積んだそうです。さらにクランクイン直前の八ヶ岳冬山登山訓練に長澤と共に参加した小栗は、本当に遭難一歩寸前の状態を経験しており、その時の体験が本作のリアルティを押し上げることにつながりました。
映像面でも、今までの山岳映画らない映像を撮ろうという意気込みがそこかしこに感じられます。CG漬けの最近の映画に馴染みすぎている映画ファンにとって、全てガチンコで山に立ち向かっている本作を見れば、映画の原点を見る思いに浸れることでしょう。
ストーリーは、山岳救助ボランティアである三歩の活躍を、原作のエピソードから巧みに一本の物語に紡ぎ上げています。全編のエピソードをつなぐ伏線として、長野県警山岳救助隊に新人として配属された久美の成長でした。登場当時の久美は、場違いなほどに未熟で自信をなくしていました。そんな彼女が三歩と出会って変わっていく様は、まるで『海猿』の山版といっても良い内容です。但し、久美は単に山が好きだからという軽いノリで山岳救助隊を志望したのではなかったのです。それはストーリーが展開していくなかで、少しずつ明かにされていきました。
三歩の山バカぶりは、冒頭から発揮。無謀な登山計画の果てに、遭難した若者を救助したときも満面の笑顔で「ありがとう。生きてた君に感動した。また、山においでよ。」と言ってのけるのです。
住居を持たず、毎日を殆ど山で暮らし、時々降りてきて、山荘でアルバイトをして生活をつないでいました。その山荘での三歩の好物は、山盛りのナポリタン。うまそうに頬張る姿に、ついついつられて山盛りのナポリタンをその晩作ってしまいました(^^ゞ
実はこのナポリタンは、三歩にとって単なる好物だけでなく、、忘れがたい思い出が重なっていたのでした。無二の親友が遭難して死んだとき、遺体を背負って2日間も歩き続けた体力を養ったのが、出かけるときに腹に収めた山盛りのナポリタンだったのです。
「山においでよ。」と屈託なく笑う三歩は、単なる山バカでなく、ナポリタンを味わう度に亡くなった友への哀しみを思い出す、そんな過去を背負って生きる人物でした。
だから久美に対して、山の厳しさは徹底的に教え込もうとします。それでもおおらかに前向きに、死の危機に面しても、遭難者を気遣う心の余裕を見せるのは、それだけの修羅場を超えているからでしょう。
ラストの多重遭難のシーンでは、さしもの三歩も絶体絶命のピンチに陥ります。それでも、遭難者に『生きろ!』と呼びかける三歩の姿には、優しさと命の尊さを感じ、感動しました。
久美が背負ってきた過去からのトラウマを乗り越えるところも感動的。最初は、三歩の装備のなかにもコンドーム(水筒の代わりに使う)があるのを見て、思わず誤解し、三歩に警戒してしまうほど登山の素人だったのに、必至で特訓して、多重遭難の時は、ヘリコプターからの命綱を切ってまで、残された遭難者の向かうおうとします。
その必至さは、ほぼ登山が初めてという演じる長澤まさみの必至さがそのまま現れていました。ホワイトアウトするくらいの吹雪のシーンだけに、久美の決断には感動しました。命を投げ出してまで救助に向かおうとする久美の父親は、実は殉職した山岳救助隊長だったという過去が重なっていきます。救助に明け暮れる父親に、子供心に寂しい思いで育ち、父親を理解したいという一念で、自らも山岳救助隊員に志願した、久美の切ない思いが明かされるシーンは、きっと涙を誘われることでしょう。
多重遭難時に二重遭難をさけるため、救助に向かおうとする部下を殴ってでも制止しようとした山岳救助隊の野田隊長を演じた佐々木蔵之介の侠気ある隊長ぶりにも好演だったと思います。
この壮大な山岳ロマンを味わうには、DVDでは画面が小さすぎます。なるべく大きなスクリーンを持つ劇場をお勧めします。
とにかく歩こう!!!
熱血一辺倒でなくて安堵。
綺麗事ばかりではない山の機微が真摯に描かれていて好印象。
そして,主人公の島崎三歩がめっちゃ魅力的!
大きな悲しみを背負ったうえで,
自由に山を駆け抜ける勇ましさと,
屈託ない笑顔で画面に活力を与えていた。
今まで見たことのない小栗旬の姿!
葛藤を超えての成長を見せる
椎名久美とともに伝える前向きなドラマが
心地良い達成感にも似た爽やかな感動を与えてくれた。
気に入った!
何度観ても泣ける、心に残る傑作!
特別試写会、一般試写会、公開初日と計3回鑑賞しました。
山の映画?山岳救助の物語?それって面白いのかね…そんな風に感じている方が多いかもしれません。そんな懸念は冒頭の主役:三歩(小栗旬)が壮大な雪山を駆け下りるシーンで吹き飛びました。CGではなく実際の雪山を駆け下りているんです!バックには美しい雲海。このワンシーンだけでも映画館で観る価値あり。
序盤から新人救助隊員の久美(長澤まさみ)に降り掛かる試練の連続で、最後まで涙なくしては見れませんでした。
できる限りCGに頼らず、大自然の苛酷な部分と雄大で美しい部分を映像に収めたところも、この作品の素晴らしいところ。キャスト、スタッフの命がけで撮影した強い想いが随所に感じられました。
大自然の驚異はこの度の大震災で多くの方が味わったことと思います。山も同じく猛吹雪や雪崩、落石など多くの恐怖が潜んでいます。簡単な気持ちでは山に登る事(自然と対峙する事)は許されない事も、しっかりと伝わってきました。しかし、それでも諦めずに立ち向かい“生きる”ことに拘る。生きる事への希望を感じさせてくれる作品だと思います。大自然の恩恵や感動もまた私たちに強く生きるチカラを与えてくれるのですね。
「君が生きていてくれた事に感動した!」
「よく、頑張った!」
「また、山へおいでよ!」
そんな三歩の言葉の数々にも感動。
壮大な大自然が見せる様々な顔、一瞬たりとも目が離せないストーリー展開を作り上げた脚本の吉田先生と片山監督の手腕にも脱帽。
主演の二人(三歩:小栗旬、久美:長澤まさみ)にとっても、新たな代表作と呼ぶに相応しい出来だと思います。
“一歩進むためのチカラ”を貰いに、また映画館へ足を運ぼうと思います。
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