「よかった、感動しました。久々に人に勧めたくなるような日本映画でした。」岳 ガク Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった、感動しました。久々に人に勧めたくなるような日本映画でした。
映像がよかった。山の大自然がすごく美しかった。CGよりも何よりも、美しさは自然が一番です。
内容は、ほぼ原作どおり、原作は連続したストーリーでなく、一話完結の読み切り形式で、生と死を扱った、泣かせるストーリーが多く、その中のエピソードをうまくつなげた連続技にやられて、思わずホロっときてしまいました。
例えるなら、「三丁目の夕日」パターンかな?
最後だけ、盛り上げるためにつなぎ方が細かくなっていましたが、あくまで原作を重視して、はずさない程度でした。
ほとんどコミックスの最初の方の話なので、読んでから見に行っても楽しめると思います。
ただ、ちょっと抵抗があったのは、三歩が小栗さんだったところかな?
三歩って自分の中では、山の「寅さん」みたいなイメージだったので、小栗さんではちょっと合わない。
でも、演出で、ほとんど久美ちゃん(長澤まさみさん)が主人公みたいになっていたし、やべきょうすけさん他も出演していて、「クローズ・ゼロ」を思い出して、ちょっとおもしろかったので、映画的にはありかもしれないと納得しました。
音楽も、派手ではないけれど、映像や演出にマッチしていてよかったと思います。
ただ、原作もそうだけど、テーマ的に、山が趣味でない人にはわかりにくい部分がある。
技術的なことや、設定は、基本マンガなのでいいのですが、なんで危険を冒して山に登るのか?山には何があるのか?遭難したことを後悔しているのか?等、気になった。
それぞれ違うと思うけど、その辺を一般化して、見る人に納得させる演出があったら、もっとよかったと思いました。
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