「捻りのない直球犯罪ドラマ!」ザ・タウン ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
捻りのない直球犯罪ドラマ!
いや、良かったです。
謎解きを配したり、サスペンスな色を持たせたりとか、そういう奇の衒いをせず、飽くまで犯罪ドラマに徹する!その骨太感に好感が持てました。
舞台設定、キャラ造形も細部まで造り込まれてるし、明快で分かり易い。鑑賞中に「こいつ誰だっけ?」なんて疑問符が浮かぶことなく、スムーズ。
それと犯罪ドラマの目玉といえば銃撃戦!カーアクション!でしょ?これも一級品。
銃はやたら乱射してくれるし、車はバッコンバッコン体当たりしてくれるしw
エンターテインメントの側面でも、なかなか楽しませて貰いました。
ただですね。んー何つーかな。
恐らくテーマだったであろう部分…悲壮感だったり、絶望感だったり、葛藤だったり…そういった主人公の内面、心情。それが今一つこっちに、熱く!真摯に!響いてこなかったなぁ。
勿論ね、脚本にはそこら辺もキチンと盛り込んではいたんでしょうけど…演出なのか演技なのか、切実さや切迫感が上手く伝わってこなかった。
アクションシーンの一部を削ってでも、そこは深部まで掘り下げて欲しかったな。
といっても、人間模様の描き方は見応えバッチリ。アクションもハラハラさせてくれる。
主人公扮するベン・アフレックの相棒役ジェレミー・レナー!彼のキレ芸もこの映画のハイライト!
オーソドックスに楽しませてもらいました。
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