劇場公開日 2011年2月5日

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「ハデな強盗劇と、ハデじゃないけど魅せる俳優陣&脚本。」ザ・タウン くるまどろぼうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ハデな強盗劇と、ハデじゃないけど魅せる俳優陣&脚本。

2011年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

この街を出て新しい人生を送るか、
この街で犯罪に手を染めながら破滅するか。
その問いに対して、
安易ではない結末を見せてくれる映画でした。

舞台はアメリカですが、
日本だって同じことが言えるのではと思います。
一度ルートを踏み外し、こぼれ落ちてしまったら
あるいは
最初からそのルートの外にいる者には
安心な未来を得る資格がなくなってしまう、
そんな社会の仕組み。
社会を変えるのは難しい、とすると
与えられた環境を受け入れるか、
自分の手で人生を変えようとするか、
方法はどちらかしかない。
そんな現実をつぶさに描いた「ザ・タウン」。

心臓バクバクなシーンと、心情を噛みしめ味わうようなシーンの連続で、
オナカいっぱいの2時間でした。
ハリウッド的な興奮と、考えさせてくれる社会派な側面が、
6:4くらいの割合で混ぜ合わさっていて両方楽しめます。
個人的には5:5くらいが理想的だったかなと感じましたが…。
欲を言えば、もう一歩テーマに踏み込んだ描き方をしてほしかった気も。
アフレック監督の今後の作品にも期待!

くるまどろぼう