「一見さんには敷居が高すぎるかも^^;」戦闘少女 血の鉄仮面伝説 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
一見さんには敷居が高すぎるかも^^;
原案が井口昇監督。
おふざけ具合は想像に難くありませんでした。
どうせならイベントつきで行こうっと!!
公開初日の舞台挨拶付きに参戦してきました。
公開映画館が渋谷シアターNと腐女子の聖地の上にあり、
非常に小さな如何にもミニシアターという映画館のため、
チケットは発売初日5分もたたぬまにソールドアウト!!
劇場は見渡すかぎり男だらけ。
作品特製のTシャツや、どこかの
イベントのTシャツを、着込む男の姿もあり、
いつぞやTVで観た、真夏の炎天下にお台場で
開催されたアイドリング!!を踊ってジャンプしながら
応援をする男たちの図が、頭の中にパッと浮かびました。
もしかすると、わたしは来てはいけないところに来てしまったのかもしれません(苦笑)
そんな公開に苛まれながらも、
暑い暑いと汗を滴り落としつつ、上映開始を待ったのでした。
☆彡 ☆彡
はじけっぷりは『ドグちゃん』のほうが好きだなぁ
井口監督の説明を受ければ確かに『第9地区』っぽくもあるかな
“差別”
“命の尊さ”
“一風変わったアイドル映画”
井口監督の口より舞台挨拶を締めくくる言葉として語られ、
映画館内からは私を含めて大爆笑が起きたのですが、まぁ
たしかに作品を振り返れば、そうは取れなくもないかな、と思います。
“一風変わったアイドル映画”
これに関しては間違いのないところでしょう(苦笑)
ただ、前半は
杉本さんは、ゴーオンシルバーにしか見えないし、
森田さんは、シンケンイエローにしか見えない。
高山さんも、声質・演技の質から九楽あすかにしか見えない。
と、過去作の役柄とダブって仕方がない
(ファンならではの性みたいなものかな)。
作品も、タイトルからして、
『スケバン刑事Ⅱ』をもじっているのは
明らかで、どこかに南野陽子さんが、サプライズ
出演されるんじゃないか、味方か敵の攻撃アイテムに
ヨーヨーが出てきたら、どうしよう、それともまさか
一捻りしてビー玉にしちゃったりするのか、なんて、
ドキドキもしましたが、まったくそのようなサプライズはありませんでした
(ドラマを毎回リアルタイムで欠かさず観ていたファンならではの性みたいなものかな)。
◇ ◇
今作を、ザクッと総表しちゃうと、
“井口監督を含めたファンへの贈り物”です。
出演者で印象に残ったのは、
標準語でセリフを話すナースのコスプレをした森田さん
(ファンには京都弁じゃなく、おまけにナース、たまらんだろな)。
そして、ゲスト出演してくれた竹中直人さん。
今作、劇中で最大の笑いをかっさらったのは竹中さんでした。
表情の細かい笑い、声の高低の細かい笑い、これは竹中さんしかできません(断言)
◇ ◇
ミュータント・ガールズ vs 人間
普段の姿は人間に似ているのですが、
実際の姿は人間とは異なるミュータントたちと人間との戦いが一応根底のテーマ。
3人ともかなり真面目にアクションに取り組んでいます。
高山さんはアクション担当監督坂口さんに「才能ないね」と面と向かって言われたそうですが。
と、なるとやはり『花のあすか組 neo』は吹替えが多かったんだなというのがバレルわけでして。
異質なものと人間との共存。
これは『第9地区』でも描かれていたテーマのひとつ。
今作、血はドバドバ噴出しますし、エロも全開ですけれども、
こじつけっぽくもありますが、メッセージ性は一応あった、と言えなくもないかな。
ただ、今作に、メジャーシネコンに行くお客さまたちが、
大挙して駆けつけるイメージは、まったく想像できません。
一部のコアなファンの中で細々と、しかし熱く語られる作品となるんでしょうね。
☆彡 ☆彡
上映後の舞台挨拶は
『ドグちゃん』のイベント同様、
徐々に、森田涼花さんの独壇場に。
彼女の、トーク反射神経は、
外道衆の攻撃に反撃するときなみに鋭くエッジがきいています。
天然の一言だけでは片づけられない、
頭の回転の速さを感じさせられました(笑顔)
作品の終わりかたからすると、
続編も視野に入れているのかもしれません。
ただ、森田さんと高山さんに関しては、
それまでに、もっと人気が出て女優としての
地位を固めてしまってもおかしくはない事務所の大きさと素養を感じますからねぇ。
続編があったとしても
一部キャストに変更はあるのかもしれません。
個人的楽しみ度で4点をつけますが、
なにも知らない一見さんが飛び込むと、
1点どころか、点をつけたくなくなる怒りに震える可能性もあります。
その点だけは、予めお伝えをしておきます(どんな映画なんだホントに(苦笑))