「『この手』の映画はうんざり。」インシテミル 7日間のデス・ゲーム ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
『この手』の映画はうんざり。
また、この手の映画
閉鎖された環境演出に、限られた登場人物、デスゲームという設定。
似たような映画が頻繁に作られる理由は、スタジオ撮影のみで済む上 エキストラ不要と、
製作側に都合がいいからだろう。
似た映画のほとんどに言える事だが、脚本に力を入れていると思えない。
製作側には見えていないのか、予算重視で矛盾をあえて『無視』したのか、観ていて
★とても不快★。
☆ 本作品は、監視され、リアルタイムに公開という設定であるため
殺人が起こる要素はない
・外部からは誰が犯人か 丸分かり。
・きっかけとして主催者が仕掛けた西野宗広(石井正則)の「自殺」も
『主催者側の殺人』である事は明らか。
その点では関水美夜(石原さとみ)も同様に、主催者の犯行。
こんなもの公開できるはずがない
☆☆ 更に心理戦と称した薄っぺらな「心理描写」。
・お互いに信頼できないなら、一人っきりにならないのが鉄則。
鍵も掛けられない環境ならなおさら。
しかし、何故か一人っきり。
パトロールするぐらいなら一緒に居ろ。
・凶器となりえる武器の隠匿。所持もあり得ん。
普通なら全ての武器を1つの箱に入れて、カードキーを壊して封印する。
まず、自分の武器が何かぐらい、犯人でないなら言えるはず。
スリ替わってたのも、言ったら良いだけ。
・機構側職員の須和名祥子(綾瀬はるか)もオカシイ。
他のレビューであるような言動の矛盾点もさることながら、
毎回毎回 殺人が起きるような環境に、主催者側から入れるか?
本来なら、これも「ワケあり」にすべきところ、描写は全く無かった。
「機構」側という表現だけで、説明していない。
☆☆☆ 最後に、
生き延びたのだから、アル中を克服した安東吉也(北大路欣也)にも報酬を渡すべき
受け取らないかもしれないが、それとこれとは別。
殺された人の遺族にも ちゃんと報酬渡すのだろうか。
ま、全てフィクションだけど。