「顔に難癖つけられても…」ツーリスト ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
顔に難癖つけられても…
アンジーとジョニデの二大スターが共演♪なんていう予告編、
かなり前からずーっと同じ画面を見せられて覚えてしまった^^;
もっと軽い?ミステリーなのかと思っていたらそうでもなくて、
今風にアクション炸裂か(アンジー出てるし?)と思えば違って、
何とも懐かしい50~60年代テイスト著しい風情の作品だった。
列車で二人が出逢うシーンは、私は「北北西に進路をとれ」の
K・グラントとE・マリー・セイントがすぐ頭に浮かんでしまった。
巻き込まれ型ラブサスペンス?といおうか、当時のテイストが
そのまんま使われているような感じで、これを懐かしいと思うか
古臭いと思うか、が鑑賞年代の分かれ目…という感じかしら^^;
とはいえ一応、謎を含んでいるストーリーなのでネタバレ厳禁?
あぁ~なるほど、つまり彼が「ツーリスト」であることや、犯人と
体格が似ているということが、あとで大きな意味を持ってくる話。
巧いといえば、まずまずの話ではあるけど、感情を排して計算を
張り巡らせ映画を観る傾向のある若者にはすぐバレるでしょう^^;
その謎を主点とするか、まぁ景色を楽しむか、アンジーの体型を
愉しもうか(爆)で、様々な観方ができそうな作品…ということに。
ただ私的にはその二人の相性^^;(もちろん演技の上での)が、
それほど合っていなかったところが勿体ないというか、やっぱり
ジョニデがかなりアンジーに遠慮したかたちの演技になっていて
どうにも残念。。ラブシーンにしてもまぁ盛り上がらないし^^;どうも
ジョニデはパートナー(奥様)の嫉妬を心配してか、ノリノリじゃない。
まぁ話からいっても、なんでいきなりキスしてんの!?とかそんな
短時間でこの二人はそこまで親密になるんかいな…?という謎が
つきまとい(後半でその謎も醒めますが^^;)冒頭~中盤、まさに彼が
巻き込まれていく部分でのテンポがイマイチ…。このあたり本当に
50年代だったら楽しめたかもしれないのになぁ…という勿体なさと、
いくらベニスでもあそこまでノロマで鈍い警察隊を現代劇で描くのは
いささか無理があるんじゃないかと…思った次第で^^;
ボートもねぇ、、列車もねぇ、、なんか話のスピード感に欠けるのだ。
つまり二人の共演をオシャレにうんと楽しめちゃう人にはお薦めv
ただ今回のジョニデの数学教師、っていう役がけっこういつも通りの
(何かありそうな)おバカな役どころで、あまりカッコ良くはない^^;
私にすれば、数学教師にも見えないけど?という感じだったが、まぁ…
アンジーはメチャメチャセクシーに描かれてますので、とりあえず…?
ただ、アンジー姐さん、目の周りに黒い線引き過ぎだ!?ただでさえ
デカいお目目に大きな唇という派手な顔立ちなのに、あの化粧は!?
優雅な笑顔でカバーされてますが^^;いささか怖い気もしたりして。。
対する脇陣はけっこう巧い。P・ベタニーのベタベタとした執念の捜査、
4代目ボンドを演じた(懐!)T・ダルトンの演技とその黒々とした眉毛、
こっちの方ではかなり楽しめるかな~vなんて思ったりした次第である。
ラストでアンジーがジョニデに向けて言い放つその台詞^^;
これはね~(爆)そりゃ旦那がブラピだから言える台詞なんでしょうねぇ。
世の女性ファンを全員敵にまわしてますが、ジョニデの奥さんは一安心?
まぁ、、好みってのは色々あるもんですねぇ^^;
(とりあえず魅せておこうの場面が多く、どうも繋がりに欠けるのが難点)