「世界旅紀行」インフェルノ ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
世界旅紀行
ミステリーに彩られた「世界旅紀行」映画の第3弾が遂にやってきましたよ!今回もラングドン教授が観光地をひたすら走り回ります!なんか演じてるトム・ハンクス、老けましたけどね!でも走る!
いやぁ、ね。世界規模の大事件に三回も巻き込まれる教授なんてなかなかいないでしょう(それを楽しむ映画なんですが)。
まあ超の付く天才だし、しょうがないんですよね。いっつも何かと利用されちゃってます。決して若くはないのに、回を重ねる毎に段々肉体的に過酷な試練に見舞われちゃうというか。マッチョにこそ求められる場面がいくつも出てきて、でもフィジカルは諸一般人な教授にそれら全てが委ねられちゃうという図式ですから。
今回もですね、パターンは同じですね。
殺人ウィルスの在りかを探る旅でありながらも、ダンテ、神曲、地獄篇、ボッティチェリ、ベアトリーチェ等、何やら自分みたいな人間にはチンプンカンプンなワードを散りばめて、こちらの知的好奇心をくすぐりつつ、サスペンスフルにヨーロッパ各地を観光するという展開で、毎回テーマも事件も場所も変わるけど「ああ、お馴染みだな」とある種の安心感があって。
ただ一つ、いつもとアプローチが違ったのは、教授が事件に放り込まれる件ですかね。通常なら依頼されて巻き込まれるんですけど、今回はイキナリ教授が大ピンチ!から入るという。
「教授に身に一体何が起こったのか?」という追体験と、本筋の謎解きの二本立てで話が進むので、なかなかにスリリング。
楽しませてもらいました。次回作『ロスト・シンボル』?はやるんでしょうか?その頃のトム・ハンクスは何歳なんでしょうか。あまり無茶しない程度に、世界各地を駆け巡ってもらいたいものです。