劇場公開日 2010年6月12日

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「最後の落ちは、どうかと思うが…」ねこタクシー aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5最後の落ちは、どうかと思うが…

2010年7月22日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

規制の厳しい日本のタクシーに、ねこを同乗させることはまず無理。
ねこタクシー自体、ファンタジーなお話です。

映画では、ねこと乗客の話よりも、ねこタクシーに対する現実的反応や法的問題への対処などを描いてる。

カンニングの竹山さんは、いつものキレキャラではなく「守護天使」と同じ気弱なだめ男。
今回はなぜか、美しい妻と娘がいます。
父親を毛嫌いする年頃の娘とも、三毛猫の御子神さんが来てから、会話を交わせるようになる。
それは、ねこがいるからだけでなく、ねこが来てからだめな父親が変わってきたから。

タクシー会社の万年最下位で、柱の陰に隠れていた竹山さんだけど、気がつくとまわりは、いい人ばかり。
ちょっと嫌みそうなナンバー1の同僚は、見ない振りしてくれるし、いつもは小言ばかりの上司も共感してくれる。
これも御子神さんの神通力!?

予告では、御子神さんが目立ってますが、実は二匹だったりする。
ネコバアの猫屋敷の猫たちは、CMやドラマに出てるスターネコばかりらしい。

最後の落ちは、どうかと思うが、この映画では、ねこタクシーを通して、だめ男が現実に立ち戻る姿を描きたいらしい。
なお、TVドラマ版があって、そこではねこと乗客の話が語られているようだ。

aotokage