「映画としてもったいない!!」エクスペンダブルズ マロピさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としてもったいない!!
うーん。うーん。
ドンパチは派手だし、肉体アクションは現役格闘家やプロレスラーを起用しているだけあって見るべきところは多い。
(特にランディ・クートゥアの切れ味ある体術は見事)
しかーし。
あれだけぶっ放してもカタルシスが得られないのだ。
そう、それは悪役に魅力が無いから。
やはり、カタルシスを得るなら、ベイビィフェイスにヒールを用意しないと。
ヒールがいないから、どうしても感情移入できないし、ただのアクションゲームをプレイしているかのよう。
ところどころのシーンは、まるで「スプリンターセル・コンヴィクション」のようで映画っぽくない。
ジェット・リーVSドルフ・ラングレンのシークエンスは見ごたえあったが、ジェットさんはあんなもんじゃないはず。
そもそも銃を撃つだけなら、この面子をそろえなくたっていい。
また、ぶっ放すだけの映画(スタローンは80年代アクション映画を意識しているらしいが)は、今のこの時代では物足らない。
すでに我々は「ジェイソン・ボーン」シリーズ等でデティールやらリアリティやらを否応無く意識してしまう。
ノープランで敵地に行くなどAチームだってやらない。
ましてや偵察であんなに派手にぶちかましてはエシュロンが黙ってない。
そこまで求めては酷というものだが、そういうのも踏まえて、このキャストでやれば映画としてはもっと面白くできたと思う。
それが、成功者としてのスタローンの責務だと思うよ。
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