夜明けの街でのレビュー・感想・評価
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ミスキャスト。
単行本が出版されたのが2007年で、新刊を買って一気に読み終えたのを覚えている。そして、当時これは映画化されるべき作品だと思い、自分なりにキャスティングを考えた。秋葉は深田恭子(これは実現した)、渡部は宅麻伸あたりか?と思っていたが、映画化され岸谷五郎が渡部役と知って映画は観ていなかった。余りにもイメージが合わない。制作後11年経って初めて観てみた感想は
-(よくあることだが)予想通り原作の方が遥かに良かった
-やはり岸谷五郎はミスキャスト(彼は嫌いではないが、この役には合わない)
-深田恭子は可愛い、が演技力が無さすぎ
-もっと大根なのが中村雅俊、これは酷い
-木村多江が素晴らしい。彼女はこういう怖い役がよく似合う。
映像化されるとつまらなくなる東野圭吾作品
秋葉の実家である豪邸で殺人事件があったことを知らされる渡部。父親(中村雅俊)の秘書がテーブルの上で包丁を胸に刺され即死状態だったらしい。3月31日にその時効を迎えるため、その日を一緒に過ごすことになるのだが・・・
結局、秘書は自殺だった。そして母親が自殺した理由も、その秘書との不倫が発覚したためではなく、母親の妹(萬田久子)との不倫だったという話。 東野ミステリーの中ではかなりつまらない作品。不倫の末の罪悪感というテーマだったのか。
身勝手な主人公
主人公にこんな感情移入できなかったことなかったかも…。ただ仕事&家庭そっちのけで不倫にあっさりどっぷりハマった勝手な男にしか見えなかった。
言動すべてがイラっとした。
その点、女性は強いなぁ。それぞれの生き方(価値観?)がカッコいいとしみじみ。
ただ他の方のレビューを読むと、原作はもっとじっくり話が進むみたいですね。不倫することへの葛藤とかあったみたいですね。
そう思えば、殺人のこととかいる?(親族の不倫と自分の不倫を重ねるためには必要だったのかもしれんけど、もうちょい描き方あったんじゃない?)と思うくらい内容が薄かったかも。
深キョン…主人公を振り回す小悪魔な感じかわいかった。
木村多江…静かに追い詰める感じ怖かった。
だから、女読者からバカにされるんだよ
BS日テレで映画見ました。
最後の大どんでん返し(奥さんに不倫がバレていた)は予想外でしたが、「不倫=悪」というありきたりの構図にはガッカリ。
現実的に考えれば、あのような怒りを表に出さない奥さんはまず存在しない。
しかも、夫がどこで不倫の尻尾を掴まれたのかも不明確。
奥さんにバレた後は「終わりの無い地獄」が始まると描かれていましたが、離婚すれば、それで地獄は終わりだ。
不倫に傾注した活力で、新しい人生を始めれば良いのだ。
現実問題、不倫は非常に多い昨今、不倫をする男は、通常、もっと無理せず慎重にやるでしょ?(実は私もそうなのだが・・・)
実際、この小説を真に受けた女読者から「だからホント男ってバカなよねぇ」なんてツイートされてる。
その女! この出来の悪いフィクション小説を真に受けるな!
リアリティがない!
作家の単なる荒唐無稽な妄想!
結論⇒「不倫=悪」という綺麗事で済ませられるほど、現代社会は単純ではない。
現に、不倫は減少するどころか増加の一方だ。
作家はもっと現実を直視せよ!
もっと、現実を取材せよ!!
新しい価値観を構築せよ!
とは言っても、作家は「金儲けに一杯一杯で、そんな事できるか」がホンネじゃろうな。
ラブストーリーもどき
東野圭吾初のラブストーリーと言いながら
結局ミステリー色に偏っているところが
残念に感じた。( ̄ε ̄#)
純愛といえば響きはいいんでしょうけど…
結果不倫ですからね…笑笑
悪いものは悪いですよ笑笑
ラストのサンタクロースのやつは
ホラーですね。笑笑
気持ち悪
見始めてすぐになんだか気持ち悪い映画ですね・・・深キョンは綺麗だけど舞台みたいなヘンテコ演技。岸谷五朗においてはイケメンでもないくせに何故にこのようなおいしい役。実際にこういうおっさん、いるんだろうなと感じさせるある意味リアルな存在。
家で育児してる妻って損なんですねー
多分、東野圭吾さんだから原作は面白いんでしょうね・・・。それにしても岸谷五朗が気持ち悪い(涙)次回作、舘ひろしさん&石原さとみさんに期待します。
妻の微笑み、その裏側。
東野圭吾の原作は読んでいないので、比べようもないんだけど。。
どうにも生温い、何が言いたかったんだ?的なラストの唐突さ。
観応えがあったのは唯一、木村多江演じる奥さん!!!怖い!
さすがにホラー慣れしているだけあって^^;ある意味ホラー化した
微笑みの裏側を想像するに、岸谷含めてこちらの背筋もゾゾ~ッ
…あとはおじさんと子供っぽい女の不倫を延々と観賞する作品。
確かに不倫なんて、しようと思ってするもんではないんだと思う。
なので岸谷演じるおじさんが、そんな奴はバカだと思ってた、と
いうくだりには説得力がある。妻に不満はないし、子供も可愛い、
私生活に疲れ果てて若い女に走った…のではないところに納得。
つまりこれは事故なのだ。うんまぁ、、そういう言い方もあるよね。
でも結局それって、テイのいい言い訳にしか過ぎないんだよな。
そもそも一緒に暮していれば、夫の変化に気付かない妻はいない。
バッカじゃないの、気付いてないと思っているお前がバカなんだよ?
と岸谷を小突いてやりたいところだったが、必死に言い訳を考えてる
オトコの背中を見ていると哀れでおかしくなってきた。そこへ、あの
木村の余裕の笑顔なのである^^;…怖いよぉ~ここ~。すっごく怖い。
一応ミステリー?であるんだろう本作、実は愛人側にも秘密がある。
その秘密を打ち明けられ、彼女は殺人犯かも?なんていう不安が頭を
もたげるが、かといって、のめり込んで歯止めが利かなくなっている。
妻も子供も捨てて(出来ないだろ~普通)愛人のために人生を懸けようと
決心を固めつつあるおじさんだったが。。。
なんというか^^;キャストに魅力がないんだわ~これ。
岸谷の演技は悪くないが、深キョンは…イマイチかな~大人の魅力が。
でもって父親の中村雅俊、叔母の萬田久子、ありがちでピンとこない
配役と演技で、謎解きのシーンでも、、どうも盛り上がらない。
というか、観ている方もそこまで引っ張られてどうでもよくなっている
問題をまた引っ張り出されて、結局強引にミステリー決着にするわけ?
…ってなんだかもう、岸谷同様やぶれかぶれで観ている感じになる。
ラストの木村多江に救われた…ような、現実に引き戻されたような感覚。
まぁ結局…やめておけ、こんなことは。っていうことなんでしょうかね^^;
分かっていて引っかかるオトコがいる限り(オンナもですが)
これはいけないこと。でもどうしようもないの。好きになっちゃったんだから。
っていう言い訳ドラマが、まだまだこれからも流行るんでしょうが…。
(好きになることと奪うこととは別。そんな理性が働く段階じゃないのね)
やっぱりフカキョンは悪女に限らぁ〜
もともとフカキョンは悪女が似合うと思っていたが、今作では、生真面目な岸谷を誘惑し、引きずり込む不倫蟻地獄を形成。
純情無垢なフリして用意周到にトラップを仕掛けていく。
小悪魔通り越して、悪魔の毒牙を存分に剥き出しており、悪女フカキョンを堪能できた。
しかし、それ以外は地獄そのものでハッキリ云って眠い。
サスペンスとしても、官能映画としてもである。
遥か年下の相手に翻弄されるラブサスペンスでは、今年観た『クロエ』や性別の設定は違えどダイアン・レインの『運命の女』etc.のハリウッド作品を傑作の査定基準にしている私にとって、今作の濡れ場はひたすらおとなしく、もどかしい。
別に濡れ場なんやから裸をもっと出せと云っているワケではない。
露骨な不倫なのに純愛路線を敷こうとする了見に憤りを感じたのだ。
第一、同じ社の課内でPCメールをやり取りしてお互いに秘めた愛を育む世界観はいくらなんでもタッチが古い。
故に、恋愛よりサスペンスに好奇心を向けてみるのは当然の成り行きである。
フカキョン宅で起きた未解決の殺人事件の真相が核となっているのだが、謎解きのテーマが犯人云々ではなく時効に焦点を絞っている時点で、再び話の古臭さに顔をしかめた。
2011年現在、殺人事件に時効は執行されなくなったからである。
タネ明かしも単調で冷める。
むしろ、2人の関係に気づかない振りして、最後にジェラシーが爆発する妻の木村多江の佇まいの方がミステリアスであり、セクシーであり、そして凄まじく恐ろしい。
フカキョンよりも全てにおいて一本上手である彼女の心中をもっとクローズアップして欲しかったかな。
どちらにせよ、まんまと罠にハマる男のアホさは変わりゃあしないのが哀しいところで、
最後に短歌を一首。
『赦されぬ 波に抱かれて 刻む嘘 溺れて気づく 罰の重なり』
by全竜
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