「予定調和」白いリボン マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
予定調和
男爵が政治、経済
牧師が倫理、宗教
医師が科学や医学
でそう言ったジジイが子供や女性を虐げた。だから、それによって育った子供たちがナチスドイツの礎になったと言っている。
ナチズムへのアングロサクソン系の人達の弁解のようなお話し。
反ベトナム戦争の映画と全く同じ構造。
誰もが犯人あてに気を取られて本質を見逃してしまう話。
でも、実は犯人は一人でないと考えれば、ミステリー感など無い。
つまり、
鑑賞者の為に作った映画では無い。
業界の受けを狙った姑息な映画なのだ。
実際のナチズムの誕生がこんなのでは無いのは誰でも承知している。なにが描かれていないか?
経済と政治。つまり、こう言った個々人の教育、倫理、抑圧、差別、宗教だけでナチズムは生まれない。
歴史的に定義されているのは、
資本主義と言う経済が帝国主義へと昇華し、その障害となる経済圏に対する弾圧がナチズムなのだ。
つまり、ヒトラーによる独裁国家によるユダヤ経済への弾圧って事。
勿論、宗教の違いによる弾圧もなかった訳では無いが、根本は残念ながら経済なのである。
だから、アメリカが参戦したのだ。
それを理解出来ないで、史上稀に見る愚行を犯したのが大日本帝国と言う図式。
あ~あ。でも、負けて良かった。
ハンマー
スホイや小津安二郎がチラチラしていいかなぁって思ったが、白黒で撮るとか少し受けを狙っていると思う。
色々複雑な視点で描くのも、人によって真実が違うと言う「羅生門」の解釈なのだろうが、全て技術不足。
と言うよりも発想が貧困。
「映画には色々な解釈がある。鑑賞者に委ねる」こう言った言葉を吐く映画は、製作者の付け焼き刃な言い訳と思うべし。
コメントありがとうございます!
なかなか辛口レビューですが業界ウケ狙ってるな〜って共感です🤨ちょっと監督ずるいななんて思います。この方の作品は積極的に観たい気持ちにならないです😞(落ち込むので)