劇場公開日 2011年9月23日

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「独自の世界観のヴァンパイア映画だけど、衝撃的な真新しさはない。」プリースト aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0独自の世界観のヴァンパイア映画だけど、衝撃的な真新しさはない。

2011年10月2日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

冒頭、この映画の世界観を語るところが、アニメパートになってる。原作は日本ではあまり知られてないが、欧米では人気の韓国のコミックだという。

太古より人類とヴァンパイアが戦争を続けてきたパラレルワールド。人類側に対ヴァンパイアの人間兵器プリーストが登場して、その抗争に終止符が打たれた…はずだった。
ヴァンパイアは荒廃した大地の居留区に追い込まれている一方、人類は高い壁に囲まれた超高層の近未来都市の中で、絶対的権威をもつ教会の管理の下、平穏に生活していた。
壁の外の荒野でも一部の人間は、西部劇のような暮らしをしていたのだが、封じ込めていたはずのヴァンパイアがそこを襲う。その事実を認めない教会に反旗を翻して、閑職に追いやられていた一人の元プリーストの男が立ち上がった。
凶暴なヴァンパイアと戦う修道士姿のプリーストは、ジェダイの騎士のようであり、荒涼とした砂漠をハイテクメカのバイクで疾走する様は「マッドマックス」の世界をみているようだ。
ヴァンパイアの造形も人間とは異なり、バイオハザードの怪物かエイリアンのよう。プリーストは手裏剣を武器にしたり、アジア的アクションで戦う。

独自の世界観のヴァンパイア映画だけど、衝撃的な真新しさはない。ラストは続編を予感させる。

aotokage