「自分の魅力を見極めること」幸せの始まりは Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の魅力を見極めること
タイトルに答えてみました。 年始早々、酷評はしたくなかったのですが 残念ながら私好みではない作品。 たいくつで、時計を3回も見てしまいました。
何が悪かったのかと聞かれれば、いろいろありますが 一番に挙げるのはストーリーのつまらなさ。 恋愛と人生に悩む男女という設定は いくらでもあるのだから、そこに面白いストーリーがないと行き詰る。 アカデミー女優のリース・ウィザースプーンに、こんな中身のない女の子を演じさせるなんて。。(まぁ 役を受けたリースにも非はあるけど)
主人公のリサを演じた リース・ウィザースプーン。 私生活でおめでたいニュースもある彼女。 この映画はそのまま伏せておいた方が 良かったのでは?と思う役どころ。 ラブストーリーと思ってみても、人生に悩む女の人間ドラマと思ってみても 共感する部分はほとんど皆無。 コメディ部分も弱すぎて、リースの魅力が消されてました。 アゴは相変わらずとがってました。
リサの恋人・マニー役に オーウェン・ウィルソン。 個人的に、彼の演技が好きじゃありません。 目に心が宿ってないから。 体系的・外見的にまだイケてる、と思ってるプロデューサーが 起用したのでしょう。 『マーリー/おバカな犬…』に続いて、ヤッチマッタ感が残る役どころ。
リサに翻弄されるジョージ役に ポール・ラッド。 この人も、リース共々がんばっていましたが リースとの絡みが不自然だったり オーウェンと真逆の体当たり演技が浮いてて、可哀想でした。 追いうちをかけるように 父親役をジャック・ニコルソンが務めて プレッシャーかけたもんだから、ボロボロでしたね。
結局、いわゆるハッピーエンドだったのですが 全然スッキリしないし。 この映画で私が学んだことと言えば 「いつだって何かに気づくたびに 心変わりしてるアメリカ人がすぐ離婚するわけが分かった」です。
完全にDVD(もしくはBS・ケーブル)向け作品です。 “自分の魅力を見極める”は、リースへ捧ぐ言葉。 『キューティ・ブロンド』の徹底したコメディや 『ウォーク・ザ・ライン』のような人間ドラマ(+恋愛)で 演技力を見せつけるリースを取り戻してほしいです。