ソーシャル・ネットワークのレビュー・感想・評価
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もしドラ読むぐらいならこれ観れ
「共感できない」
「アメリカの個人主義の映画」
主婦の人や退職した人、個人経営の人が言うならともかく、いちサラリーマンが、この映画を観てストレートにこんな感想を持って終わっちゃいかんぜ。
(というかそういう映画でもないんだが。)
あなたのとなり、あんたの隣の部署、そうそうシステム部門にいる奴ら。
くっそ生意気だろ?
でもこいつらが会社の基盤、社会の基盤を牛耳っているのは間違いないわけ。最近では、こいつらが現代流行語の発信源にもなっているわけで、こいつらをキモイと片付けてしまうようでは、こっちが損する時代に突入して久しい。
実在の主人公は知らないが、ここに描かれている主人公は間違いなく、どこの会社にもいる。こいつらが夢中になること、いやがること、暴走に歯止めをかける方法、コロンとこっちになびく方法を随所に、この映画は見せてくれている。
・こいつらのやり方にはいちいち指図しない
→するだけ無駄
・開発の金は出すが、ゴール、期日だけはまず、こいつらに打ち出させる
→これほんと重要(映画でもここポイントだっだね)
・女にもてるパイオニアには尻尾を振る(あーこれが一番難しい)
→ほんとは3次元のオンナが好きなんだよ。抱かせてやろうぜ
・実績抽出、データ作成等の頼み事はこっちが期日を強引に打ち出し、
ぶん殴る勢いで命令する
(あー、これは映画にはなかったな)
・「現場の事を知らないのに偉そげにしやがって」と言うと、
「こっちも現場なんだよ!」とキレられるので、現場、現場言わないこと
(うん、おまえの言い分もわかる。あー、これも映画には無いなあ)
・あんまり電車で一般がPCや携帯でピコピコやってっと、こいつらに鼻で
笑われるから要注意
(あーこれはよく見かけるな~。これも映画とは全く関係ない)
な、もしドラなんかより遥かに使えるだろ?
あ、そういやオレも今はシステム部門だったわ。
SNSの誕生と進化がまとめられている!Facebookの秘話!
『ソーシャル・ネットワーク』は、Facebookの誕生についての物語の中で、創設者マーク・ザッカーバーグの心の変化を表現した作品!
起業家として自身のブランディングを行っていくうえでもなくてはならないサービスとなっており、私の活動にも多大な影響を与えたツールとなれば見るしかない!ということで観ました。
SNSが日常生活に不可欠なものとなっている現代、インスタやX(旧Twitter)などのSNSプラットフォームの成長や影響力を与えたのは言うまでもありません。
学内サービスとして小規模に展開したものが、世界中のネットワークを繋ぐことは予想だにしていなかったはずです。
Facebookが世界中に広がり、私たちが日々使っているインスタやXなどのSNSも、似たようなアイディアから生まれてきています。ここではその過程を見事に描いており、SNSの大きな力と壮絶な裏側が浮き彫りにされています。
また、マークがFacebookの公式サイトを初めて公開したシーンは、単なるウェブサイトではなく、SNSがいかに人々のつながりを変えるかを象徴する瞬間です。このシーンは、インスタやXのようなSNSプラットフォームが公式サイトを拠点に進化していく過程を予感させます。
私自身も小さいビジネスの起業から大きなビジネスへ転換してきました。多くの弟子が今も立ち上げからチャレンジしていることを考えると、この映画は共感部分が多く、確信を持って伝えられる内容が増えました!
何気なく便利でどうやったらうまく活用できるか?を考えている皆さんにとっても、
その誕生についての物語を知ることはこれからのお役に立つのではないかと感じております。
5億人の友達を作った男‼️
この作品は個人的に「ファイト・クラブ」と並んでデヴィッド・フィンチャー監督の最高傑作だと思います‼️14年前に初見した際、かなり衝撃を受けました‼️描かれるのは世界最大のソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの苦すぎる青春‼️今作では「Facebook」誕生前夜から急成長を遂げるまでの日々、そして成功したザッカーバーグを待ち受けていた友情とその裏切り、富と名声、愛する人との距離、訴訟の過程、そして孤独‼️「Facebook」というビジネスが成功し、莫大な富と名声を得たザッカーバーグが、その代償として失ったもの、それはかけがえのない親友との友情や、本当に愛していた女性エリカの存在‼️そして残されたのは孤独‼️本当に恐ろしいし、今の現代で大成するには、犠牲が伴うということでしょうか⁉️もちろんマーク・ザッカーバーグ氏はまだご存命ですし、お若いので、これからの人生で取り戻すことも出来るでしょう‼️ただ、この作品で描かれる "孤独" の深い、深ーい得体の知れなさ、不気味さはホントに恐ろしい‼️身震いしますね‼️そんな恐ろしいサクセス・ストーリーを、フィンチャー監督は彼ならではの素晴らしい技巧で描いてくれてます‼️この作品における3つの視点‼️一つはザッカーバーグによるすべて自分が正しく、自分の記憶こそが真実だという視点‼️二つ目はザッカーバーグにアイデアを盗まれたとするウィンクルボス兄弟の視点‼️三つ目は、自分も「Facebook」の共同経営者であり、ザッカーバーグに裏切られたという親友のエドゥアルド・サベリンの視点‼️そしてウィンクルボス兄弟とエドゥアルドによるザッカーバーグへの訴訟、裁判のシーンでこの三つの視点が、一つの視点が終わる毎にではなく、同時進行で、フラッシュバックを使いながら、しかも複数の時間軸を行ったり来たりしながら描かれます‼️なんという映像と構成のスペクタル‼️ホントに素晴らしい‼️そして忘れてはならないのが、アーロン・ソーキンの脚本とフィンチャー監督の演出によって生み出された、まるでアクション映画のような、スペクタクル映画のような躍動感に溢れた完璧なセリフ劇としての面白さ‼️特に冒頭、ザッカーバーグとエリカがダイナーで会話するシーンは、そのものすごいテンポと、途切れない会話の応酬で映画史に残る見事なオープニングですね‼️
”優雅な人々の一員になった感想は? 自分のアイデンティティを得た今、次は何になるつもりだい?” Facebookの光と影を、鬼才フィンチャーが容赦なく抉り出す!
世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス「Facebook」の創始者、マーク・ザッカーバーグの半生を描く伝記映画。
監督は『セブン』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の、名匠デヴィッド・フィンチャー。
主人公マーク・ザッカーバーグを演じるのは、『ヴィレッジ』『ゾンビランド』のジェシー・アイゼンバーグ。
ザッカーバーグの親友エドゥアルド・サベリンを演じるのは、『Dr.パルナサスの鏡』『わたしを離さないで』の、名優アンドリュー・ガーフィールド。
「ナップスター」の創設者ショーン・パーカーを演じるのは『ブラック・スネーク・モーン』『シュレック3』のジャスティン・ティンバーレイク。
双子のエリート学生、ウィンクルボス兄弟を演じるのは、当時TVドラマ等で活躍していたアーミー・ハマー。
ザッカーバーグの元恋人エリカ・オルブライトを演じるのは、『エルム街の悪夢』のルーニー・マーラ。
ショーンと一夜を共にした女子大生アメリア・リッターを演じるのは、当時ファッション・モデルとして活躍していたダコタ・ジョンソン。
ショーンのパーティーに参加していた男を演じるのは『ノーカントリー』『ラスト・エクソシズム』の、名優ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。
製作総指揮を務めるのは『ユージュアル・サスペクツ』『セブン』の、レジェンド俳優ケヴィン・スペイシー。
👑受賞歴👑
第83回 アカデミー賞…脚色賞/作曲賞/編集賞!✨✨
第68回 ゴールデングローブ賞…脚本賞/作品賞(ドラマ部門)/監督賞/作曲賞!✨✨✨
第82回 ナショナル・ボード・オブ・レビュー…作品賞!
第76回 ニューヨーク映画批評家協会賞…作品賞/監督賞!✨
第36回 ロサンゼルス映画批評家協会賞…作品賞/脚本賞!✨
第16回 放送映画批評家協会賞…作品賞!
第64回 英国アカデミー賞…脚色賞/監督賞!✨
第36回 セザール賞…外国映画賞!
原題は「The Social Network」。ショーン・パーカーなら「the」は取れ!と言ったところだろう。
まずこの映画、世界最大のSNS企業「Facebook」の創始者マーク・ザッカーバーグを扱っているが、エンド・クレジットにもあった通りかなりフィクションを交えて描かれているようで、映画を観たザッカーバーグ本人は「基本的なところで間違っていることが多々ある。Tシャツのデザインとサンダルは忠実だったけどね」と語っている。
映画でのザッカーバーグは振られた元カノのことが忘れられない孤独な男で、彼女を見返すために「Facebook」を作ったように描かれているが、実際にはその時すでに妻プリシラ・チャンと交際していたようだ。このように、映画的な面白さを出すため、ザッカーバーグのキャラクター像はかなり脚色されていると思った方が良い。
とはいえ、元カノをブログで中傷したことや女の子のルックスを比べさせる「フェイスマッシュ」を作ったことは事実なので嫌な奴には違いないとは思う🌀
映画の構造が変わっているため、観始めてしばらくは、「ん、どういうこと?」となるのだが、観続けていれば「なるほど。この映画は法廷劇なのね」とわかる。
観客に陪審員のような役割を与え、ザッカーバーグが罪を犯しているのかどうかを判断させるという構造は面白い。
そのため、映画の決定的な場面、例えばザッカーバーグがウィンクルボスのアイデアをパクったのかとか、本当にエドゥアルドを陥れたのかとか、ショーン・パーカーの薬物使用を通報したのは誰かとか、そういうことはボカして描かれている。
何が真実なのかハッキリさせないというのは、フィンチャー監督の前作『ゾディアック』(2006)に通じるところがあるか。
洗練された映像、そして無駄のないストーリーテリングは流石。地味なお話を超一級のサスペンスとして成立させてしまうところに監督の凄みが現れている。
注目すべきは映画冒頭、ザッカーバーグとエリカの会話シーン。
5分くらいのシーンなのだが、ザッカーバーグのファイナルクラブへの執着や体育会系へのコンプレックス、上昇志向、無意識に他人を見下す性格、人の気持ちを理解出来ないサイコパスな一面が描かれており、さらに今後の物語の方向性をも指し示している。この辺りの演出のスマートさがすばらしい。
キャラクターも魅力的。
ザッカーバーグの天才特有の空気の読めなさ、エドゥアルドのいい奴ゆえの脇の甘さ、ショーン・パーカーの有能ゆえのクズさ、ウィンクルボス兄弟のエリートゆえの鼻持ちならなさetc。メインキャラクター全員のクズ人間加減には、逆に愛らしさすら覚えてしまう。身近にいたら絶対嫌だけど💦
最高だったのがエンディング曲!
まさかビートルズの「Baby, You're a Rich Man」を持ってくるとは!フィンチャーのセンスは最高である♪
確かにこの曲の歌詞はこの映画にぴったり。ちょっとだけ和訳を引用。
ーーー
優雅な人々の一員になった感想は?
自分のアイデンティティを得た今
次は何になるつもりだい?
ずっと遠くまで旅をしてきたのかい
目の届く限りのところを?
優雅な人々の一員になった感想は?
あそこへはしょっちゅう行くのかい
いろんなことがわかるようになるくらい頻繁に?
あそこでなにを見たんだい
目に見えないものは何も見なかった?
ベイビー あんたは金持ち
ベイビー あんたは金持ち
ついに金持ちの仲間入りしたんだね
全財産を大きな茶色い袋に詰めて動物園に隠しとくなんて
まったく気が知れないよ
ーーー
この曲はビートルズのマネージャーだったブライアン・エプスタインを皮肉った歌と言われており、同性愛者との噂のあった彼を揶揄する様に、ジョンがコーラスで「金持ちのユダヤ人ホモ」と野次っている。うーん酷い。
エプスタインと同じユダヤ人であるマーク・ザッカーバーグが、エリカに友達申請を送っている場面でこの曲を流すとは、フィンチャーからザッカーバーグへの半端ない毒気を感じる…。
たった7年前の出来事を映画化しようと思ったのも凄いが、この内容の映画をつくることを許したマーク・ザッカーバーグの寛容さも凄い気がする。こんなん観たら「Facebook」使う気なんてなくなるで。
映画公開時の「Facebook」登録者数は約5億人だったが、2024年現在の登録者数は約30億人と言われている。今の地球全体の人口が約80億人なので地球人の3人に1人は「Facebook」を使っていることになる。これはもはや世界征服なのでは?
…んで、ザッカーバーグさん。いつイーロン・マスクと金網デスマッチをしてくれるんです?
まだ、facebookって流行っているの?
facebookってまだ流行っているの?
映画は『事実に基づき』とされているが、絶対に言ってはいけないタブーには触れていない。
これがアイビ◯◯リーグの実態である。そして『学問、芸術、経済、政治の分野に数多くの才を送り込んでいる』と言うのなら、現在この世界が、おかしな事になっている理由(原因)が理解できる。つまり、こう言った方々が、この世の中をおかしくしている一つの要因と考える事が出来ると言う事だ。
ショーン・パーカー氏が音楽の無料配信のシステムを構築した。とか言っているが、無料配信されたコンテンツなんてひどい物。そこに芸術的なセンスがなければ、数だけが増えて、質の高い良い物が増えたわけではない。少し前のテレビの多チャンネル時代がそうであった。今やテレビのチャネルの意味はなくなり、どのチャンネルを見ても同じ様な番組だらけ。そして、例のY◯uTubeの影響でインターネットもそうなりつつある。勿論、映画の配信サイトもだんだんそれと化している。数が多くなると似たようなゴミ見たいな内容が増えるばかりで、芸術の向上には繋がっていない。そして、あっという間に消えてなくなる。
この類はファイル交換ソフトの時代から、コンテンツの質が落ちる事は予測できていた。さて、
旧国営放送は8K放送を始めないし、BSのチャンネルは減らすし、アナウンサーはAIにし始めた。つまり、テレビメディアはもう終わっている。テレビは、どのチャンネルもコマーシャルばかりだし、内容は皆同じで、似たような奴しか出ていない。
そして、それがY◯uTubeでもそうなりつつある。
その間隙で、パーソナルなソサエティをくすぐるように、こんな事を考えたわけだが、個人的な才能が、誰からも共感を受け、誰でも感動させられるような芸術性を持っているわけではない。従って、
まだ、facebookって流行っているの?となる。もうすぐ終わるだろう。さて次はどんな時代が来るんだろう。
愛の無いAIか!?リテラシーを高めないとこの波には勝てないね。学歴じゃなくてリテラシーだかね。
何がいいたいのか?
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フェイスブックを共に立ち上げた主人公ともう一人。
主人公はナブスターの元経営者と組み、大きな資金を得る。
代わりにもう一人とは疎遠になっていく。
もう一人は感情に任せてしょーもない事をした事がきっかけで、
完全に会社から干されて株式比率も下げられ、訴訟を起こす。
結局主人公らは負ける。
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うーん、何が言いたいのかわからんかった。
それともただ事実を伝えているだけの映画なのか?
ソーシャルとはなにか
ボーイズクラブというかホモソーシャル的なものへの嫉妬と憧れから生まれたネットワーク故に、排他的排除的な組織となっていくのは必然か。そもそも、社会というものがそういう性質を帯びているとも言える。創造主はその本質からどうやっても被造物とは同一の地平には立てない。
アンダーグラウンド化される欲求/欲望という意味では、『ファイト・クラブ』撮ったらこれも撮るよね。
取り繕った末に……という点では、『ター/TAR』とも通ずるか。
脚本がいい。
Facebookはuserでありながら自分も嫌いだが、fact重視しない映画作りには賛成出来ない。ただ創業者像等、興味深い映画ではあった。
デビッド・フィンチャー監督による 2010年製作(120分)のアメリカ映画。
原題:The Social Network、配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
フェイスブックが卑しい企業で、ザッカーバーグはとんでもなく嫌な奴と言いたい気も良く分かる気はするが、ボストン大女子学生エリカに振られた腹いせでファイスブックの元となるサイトを作ったというこの映画のストーリーは、どうやら出鱈目らしい。ザッカーバーグはフェイスブック立ち上げ時には、今の妻と既に恋愛関係だったとか。モデル的な設定なら納得だが、実名出しての映画だけに、factを重視しない姿勢にかなり腹ただしく感じてしまった。
とは言え、ジェシー・アイゼンバーグの演技は、冷徹だが天才的で努力を厭わず、創業事業に狂信的で、ショーン・パーカーの言葉には素直に従うIT創業者としての存在感を十分に表出していた。
ザッカーバーグをアイデア盗用と訴えるハーバード大ボート部ウィンクルボス兄弟が、親の力で面会した学長に諭されるシーンが印象的であった。世代を跨いだエリートで、その生き方を何処か馬鹿にした様な描かれる方とも感じた。
ジャスティン・ティンバーレイク演ずるショーン・パーカーの人物像も、興味深かった。残念ながらこちらも、事実とは異るキャラクター設定の様であるが、Facebookの初代CEO(25歳)であり株式会社としての組織構築には貢献し、麻薬保持疑惑で会社を追い出されたのは事実の様。ザッカーバーグ以上に彼には興味を覚えた。
パーカーが、共同創業者エドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)の有する株式の希薄化を仕掛けたと暗示されていたが、実際に訴訟がなされており、なかなか興味深かった。一種の騙し討ちだが、契約は存在し、会社の独裁者はこうやって権力を強化するのかと。
監督デビッド・フィンチャー、製作スコット・ルーディン 、デイナ・ブルネッティ、 マイケル・デ・ルカ、 シーン・チャフィン、製作総指揮ケビン・スペイシー、原作ベン・メズリック、脚本アーロン・ソーキン、撮影ジェフ・クローネンウェス、美術ドナルド・グレアム・バート、衣装ジャクリーン・ウェスト、編集アンガス・ウォール カーク・バクスター、音楽
トレント・レズナー 、アティカス・ロス。
出演
ジェシー・アイゼンバーグマーク・ザッカーバーグ、アンドリュー・ガーフィールドエドゥアルド・サベリン、ジャスティン・ティンバーレイクショーン・パーカー、アーミー・ハマーキェメロン&タイラー・ウィンクルボス、マックス・ミンゲラディビヤ・ナレンドラ、ジョセフ・マッゼロダスティン・モスコヴィッツ、ルーニー・マーラエリカ。
特に面白くなかった
現実には世界を牛耳るほどの成功を収めた企業を取り上げているが
そうなれた理由や運営哲学にも、その成功の規模にも、シリコンバレーの名だたる起業家たちとの絡みもさして触れることなく
いかにザッカーバーグがやっかいな人物であるかと
それがゆえに創業期に起きた周囲とのトラブルにクローズアップした作品。
それならば個々の価値観の差など、いくらでも掘りようがあったと思うが
ただのやっかいな人物と、周囲のフツーな人たちの軋轢が
超絶フツーに描かれていて、仮に娯楽作品として捉えたとしても
何故絶賛されているのかちょっとわからなかった。
配役の妙
役者の個性が配役にぴったりハマっていることがこの作品全体の完成度を底上げしている。どの映画でもとにかく早口でお馴染みのジェシー・アイゼンバーグはその早口さが天才独特の奇妙さを体現している。
しかし、配役において特にハマっていると感じたのはアンドリュー・ガーフィールドだ。
自身がFacebook創業者の一員であるというプライドと、Facebookでより多くの金を生み出したいという野心があるにも関わらず、ことごとく空回る。さらにショーン・パーカーという天才に横入りされた焦りと悲壮感を表現できるのは彼しかいないと思わされた。
最後のザッカーバーグが元カノのFacebookにフレンド申請を送っているシーンと、ショーン・パーカーが学生の時に思いを寄せていた女性の事を思い出すことはないと言ったシーンとの対比は笑えた。
徹底的にショーンを嫌な天才。ザッカーバーグを憎めない天才として区別している。大成功を収めても過去を気にする、可愛らしい一面を残していた。
マーク・ザッカーバーグの世界観に引き込まれる!
おもしろかった!あっという間に2時間が過ぎ、
最後も「え!これで終わり!?」と思ってしまう程。
けっこう事実とは誇張されているみたいですが、
マーク・ザッカーバーグの早口でまくしたてる所は見ていておもしろかった。
主人公はマーク・ザッカーバーグなのに、
周り人たちの方が感情を露わにしている所が印象的でした。
物語の最初から最後まで、別れた元カノを想っている姿が切なかったです。
最後のシーンはフェイスブックCEOではなく、
ただのマーク・ザッカーバーグでしたね。
ジェシー・アイゼンバーグの繊細な演技に魅せられる✨
マーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグの繊細な表情や仕草に魅了。
元財務長官の肩書を持つハーバード大学学長ローレンス・サマーズ(ダグラス・アーバンスキ)への直訴シーン、ニューヨークでのショーン・パーカーと会合シーンが秀逸。
Facebookに全く興味はありませんが、何処に勝機を見出すか、その手腕に見入ってしまいました。
テンポの良い選曲もいい。
冒頭では、かなりの変わり者に思えたマーク・ザッカーバーグが、真っ直ぐで嘘の無い魅力的な人物だと思えてきました。
見応えのある作品でした。
「想像力を活かせ」
「創造に価値がある」
日テレを録画にて鑑賞
SNSの外側にいる生みの親を描いた、見事な青春映画
彼女に振られた腹いせと、エリートを見返したいという劣等感からFacebookは生まれた。
世界最年少の億万長者は、抑揚のないボカロのような話し方をする変人で、歯に衣きせぬ物言いで人を白けさせ、元カノへの未練を断ち切れない孤独な男。
数ある訴訟騒ぎは、他人へ心を砕くほどのキャパシティーがなさ過ぎて、結果的に裏切ることになってしまっただけ。社会の抱く、若くして成功者という虚像とはかけ離れ、実像は不器用で寂しい青年だった…。
……という描き方をされているが、あくまでこれはフィクション。
ザッカーバーグ本人からすれば、世の羨望から目がそらされて、いいことずくめか。
フィンチャー監督は、若者の孤独感を見事に描いている。
文武両道のリア充を妬んでいるにも関わらず、それを餌にして女性もつるというねじれた承認欲求、自分の生み出したSNSへの興奮がネットという世界で奔流していくにも関わらず、本人がその流れの外にいる対比などが、素晴らしい。
元々のアイデアを他人から盗み、それを開き直って「おまえに具現化できる技術と知性があるのか?」と言い放ち、「やったもん勝ち」の理論で突っ走る幼稚さと傲慢さも青臭く、生々しい。
この生々しさがフィクションということを忘れさせる。
そしてそれは、まだ世間に責任を負う年齢ではないからこそ許される雰囲気もある。
ラスト、元カノのFacebookを何度も更新する演出まで憎いほど完璧な、まさに青春映画。
ちなみにナップスターCEO、ショーン・パーカー役にジャスティン・ティンバーレーク。
このサービスに多少は犠牲を強いられてきた側のミュージシャンを充てるあたり、憎いキャスティング。
Facebookを複数形にするな、そして広告は入れるなという助言がクール。
今のタイミングで観ておくべき映画
デヴィッド・フィンチャー監督作品。
日本でも去年2010年末頃からブームの兆しが見え始めているSNSサイト「Facebook」の創設者、マーク・ザッカーバーグが主人公。いかにFacebookが生まれたか、最近Facebookをよく使うようになった自分としては、かなり興味があったので、公開日に観に行った。
Facebookは、現在会員数が209カ国でなんと「5億人」!!!!
これはSNSとしては恐るべき数字。1つの国と考えると、中国、インドに続き、3番目に多い人口になる。日本でも「300万人」を超え、まだまだ増える見込みだ。
日本のSNSとしては「mixi」が有名だが、会員数は「1200万人」ほど。国内のSNSとしてはかなり大きな数字だが、やはりFacebookは「英語」というツールが使われている差が大きい。mixiとの違いはこの英語だけって感じがする。そういう意味で、mixiはもったいない。今後拡大する余地が無いので。
閑話休題。。。
この映画は、Facebookが生まれた経緯が描かれている。
元々は「ハーバードコネクション」という、ハーバード大学内部での出会い系サイトというアイデアから始まったらしい。それを主人公のマーク・ザッカーバーグが発展させ、Facebookのベースを作った。
映画の中ではさらりと描かれていたが、やはり1~2ヶ月ほどでこの基礎システムを1人で作り上げたことが凄い。「ハーバードコネクション」の発案者に裁判で訴えられ、結局6900万ドル(約60億円)で和解したようだが、アイデアは全然たいしたことない。これほどの和解金を払うアイデアとは到底思えない。作った人がスゴイのだ。
なので、この映画の構成が、2つの訴えの示談の過程でFacebookの歴史(過去)を振り返る、という構成になっているのは正直退屈だった。1日目で22,000ほどのアクセス(・・結構低いと思うがw 2003年時っていう時代を感じさせるな。。)、ユーザ数が数百人だったFacebookが、何故ここまで広がったのか、その理由というかプロセスに私は興味があったので、そこにもっと焦点を当ててほしかったのだが。
1つ目の訴えの「アイデア盗用」なんて本当にどうでもいい話。ITの世界は「アイデア」より「作ったもの勝ち」の世界だ。しかも早いスピードで。だからこそ優秀なプログラマーが尊敬されるのだ。
しかし、2つ目の、共同創設者エドゥアルドとの争いは、明らかにザッカーバーグ側が悪い。最終的には和解した(金額非公開)ようだが、共にサイトを立ち上げ発展させた友人に対して、こんな仕打ちをするような人物に良い友達はできないだろう。
ザッカーバーグには「信念(理念)」が無い。プログラムを組みたいという目的だけ。だから「理念」を共有している人ではなく、ナップスターの創設者ショーンのような「利益」目的の人しか集まってこない・・ように映画を観て感じた。
よく似た成功例として「Google」があるが、そこがFacebookとGoogleの本質的に違うところ。現在「グーグル秘録」という本を読んでいるが、Googleの創設者サーゲイ・ブリンとラリー・ペイジは設立当初から理念が一貫している。「全ての情報をインデックス化する」、この理念を共有している。だからこそ今でもGoogleは輝きを保っている。
Facebookに理念は無い。どちらもサービスとして利用しているが、Google社には入りたいと思っても、Facebook社に入りたいと思わない(まぁ、mixiも同じだが・・)。
ザッカーバーグは、26歳にして資産69億ドル(約60億円)を保有する(・・理論値らしいけど)。しかし、これだけの資産を持っているのに、映画を観終わった後すごく不幸だと感じた。
それは、オタクだからでも、プログラマーだからでも、人付き合いが苦手で友達が少なそうだからでも無い。理念が無いまま若くしてこれだけの成功を収めた(収めてしまった)ザッカーバーグには、次につながる「夢(目標)」が無いように思えたので。。そういう意味で最後のシーンが印象的だった。
にして、あのバカ騒ぎというか、乱痴気騒ぎ、あれがシリコンバレーのIT業界の成功のゴールなんだろうか??何かバカみたいだが。。自由と無節操を履き違えてるように思える。正直、あれを目標にして何かを始めたい(起業したい)とは到底思わないなぁ。
同じ業界で働く身としては、いろんな意味で、後味の良い映画では無かった。
いずれにせよ、2011年は日本でFacebookが流行る元年になりそう。
ITに興味があろうが無かろうが、その年の初めにこの映画を観ておくのは、タイミングとしては最適。
何はともあれ、観た方が良い映画だ。
フィンチャー監督作品の好みは自分の中で二分することが分かりました
自分の大好きな映画の1つにフィンチャー監督でマイケル・ダグラスさん主演の「ゲーム」があり、これは生涯ベスト10本に入ると思います。同監督作品では「セブン」や「ゾディアック」、「ゴーンガール」、「ドラゴンタトゥーの女」なんかはかなり好きです。
一方、世間の評価が高い「ファイトクラブ」はブラッド・ピットの生き様とか音楽とかがおそらく自分に合わないようで全然ピンと来ませんでした。
そして、今更初めて見た「ソーシャル・ネットワーク」はザッカーバーグ氏のカリスマ性や頭の回転の速さをひけらかす感じ、ショーン・パーカー氏のキャラクターなどがどうもイラついてしまってダメでした。あと話の軸が訴訟に関連する出来事ということもあり、FBの成長ストーリーが描き切れていないように思いました(この映画は成長性ではなく初期の葛藤を描いているのだと思いますが)。
さりはさりとて、話の展開で飽きることはないし退屈するシーンもないのでほんとに感性がハマる人が観たら名作なんだろうと思います。案外フェイススマッシュを一晩で作るあたりが一番面白かったかも。
結局なにが良いか
マークザッカーバーグはFacebookを立ち上げ成功し、巨額の富を得た。しかし、親友を失い、元カノへの未練タラタラで虚しげ。
親友のエドゥアルドは不憫だなと感じた。けどあまり役立たず、実力主義の中で淘汰されただけだし、持株割合減らされたけど、結構な額だろうし。
ショーンは物語の流れを変えるいい役割してたし、彼の意見はあながち間違っておらず、発展に大きく貢献した。けれど、薬物問題と人間性が…
この作品でなにが言いたかったのかよく分からんけど、ルーニーマーラ演じるエリカを傷つけたことは許せん笑。
天才であり、僕らと同じ人間
回想のシーンと訴訟のシーンを交互に織り混ぜているのが巧妙であり、切なくもありました。絶大な富を手に入れたものの、愛や友情は失うばかり。何かに振り切った者は何か欠落している、その切なさが伝わって来ました。
ハーバード大生同士の、会話に詰め込まれた情報量の多さが彼らの頭のキレを存分に示していて、やはり天才の集まりなんだなと感じました。
ただ、常に合理的に振る舞うザッカーバーグでしたがラスト、元カノへの未練からFacebookでリクエストを送る場面は彼の人間らしい一面が垣間見えて安心しました笑。
これが天才か。はたまた天災か。
驚くことに、映画的な脚色はあれど、実話なんですよね。調べてみると劇中で騒がれる訴訟問題などは実際にありましたし、登場人物の名前も実在の人物の名前そのままです。
この映画に関しての事前知識はほぼありませんでしたが、「マークザッカーバーグはフェイスブック創始者」「元々は大学内でのコミュニケーションを目的としたSNSだった」ということは知識として知っていました。
結論としては、非常に楽しめました。
フィンチャー監督らしい隅々まで作り上げられた映像や脚本。そしてマーク・ザッカーバーグを演じた主演のジェシー・アイゼンバーグの見事な演技。最高です。こういういけ好かないインテリ役をやらせたら彼の右に出る者はいませんね。『ハミングバードプロジェクト』でも彼の演技は見事でした。現実にあった出来事を描いているので結末はどうなるのか大体分かっているはずなのに展開が目まぐるしくて先が読めない。本当に面白かったです。
・・・・・・・・・
2003年、ハーバード大学に通うIT系の大学生であったマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、親友のエドゥアルド(アンドリュー・ガーフィールド)と共に学内でのコミュニケーションを目的とした新しいネットワーキング・サービスを開始する。瞬く間にサービスは大学外まで拡大し、IT系ベンチャー企業社長であったショーン(ジャスティン・ティンバーレイク)の協力もあって社会現象を巻き起こすまでにサービスが普及していった。しかしそのアイディアが盗用であるとして大学のカースト上位(ジョック)であるウィンクルボス兄弟(アーミー・ハマー)から訴えられたり、共同で開発に携わっていたエドゥアルドとの関係も次第に険悪になるなどのトラブルも発生していき……。
・・・・・・・・・
訴訟を起こされて会議室でマークが事情聴取されている現在と、Facebookの開発を進める過去の二つの時系列が交互に展開され、物語が進行していきます。
様々なトラブルに巻き込まれ、しかしそれを意にも介さず着々とフェイスブックを普及させていくマーク。マークに振り回され、彼に対するフラストレーションを溜める出資者のエドゥアルドとウィンクルボス兄弟。途中からプロジェクトに参加し、瞬く間にフェイスブックの幹部ポストに登りつめた天才ショーンなど、様々な人物の思惑が交差して物語はどんどん面白くなっていきます。
「現実にこんなことがあったんだ」ということに驚きを感じますし、自分の知っている有名なSNS誕生秘話だからこそ楽しめる演出も多かったように感じます。
しかしながら問題点も2点ほどあります。
1つ目は、「日本人ってそんなにFacebookについて知らない」ってことです。
やはりアメリカと比べると日本のFacebookの普及率は他のSNSと比べてかなり低く、2019年のデータではLINEの登録者数は8200万人なのに対してFacebookは2600万人。しかも調べてみるとアクティブユーザー数が登録ユーザー数の2パーセント程度というデータもあるらしく、それを加味すれば日常的にFacebookを使っているユーザーは日本だと40~50万人程度ということになります。アメリカでは1億7千万人が利用するSNSサービスですので、「知ってて当然」とばかりに映画はFacebookについて全く説明されないまま進行します。そのため、Facebookを知らない人は置いていかれる展開が何か所かあります。アメリカでは問題ないんでしょうけど、日本人が観るには説明不足感があります。
2つ目は、「マーク本人に取材していない」ってことです。
本作はマークがFacebookを立ち上げるに至ったストーリーを描きますが、マーク本人は取材を拒否していたため、本作はマークに対して訴訟を起こしているエドゥアルドとウィンクルボス兄弟への取材によって作られたストーリーなんだそうです。そのためどちらかと言えばマークを悪く描いた内容になっていると感じられました。実際問題マークは訴訟で負けていたりするので悪者であることは変わりないんですけど、裁判で争っているうちの片方だけに取材した偏った内容の映画であるということは示されてなかったと思うので、それは明記しておくべきだったように感じます
まぁ、上記の不満点は作品全体の面白さに比べれば吹けば飛ぶような些細な問題です。本当に面白い映画であったことは間違いありませんので、ぜひ多くの人に観てほしい作品でした。オススメです!!
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