「配役の妙」ソーシャル・ネットワーク 勇人さんの映画レビュー(感想・評価)
配役の妙
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役者の個性が配役にぴったりハマっていることがこの作品全体の完成度を底上げしている。どの映画でもとにかく早口でお馴染みのジェシー・アイゼンバーグはその早口さが天才独特の奇妙さを体現している。
しかし、配役において特にハマっていると感じたのはアンドリュー・ガーフィールドだ。
自身がFacebook創業者の一員であるというプライドと、Facebookでより多くの金を生み出したいという野心があるにも関わらず、ことごとく空回る。さらにショーン・パーカーという天才に横入りされた焦りと悲壮感を表現できるのは彼しかいないと思わされた。
最後のザッカーバーグが元カノのFacebookにフレンド申請を送っているシーンと、ショーン・パーカーが学生の時に思いを寄せていた女性の事を思い出すことはないと言ったシーンとの対比は笑えた。
徹底的にショーンを嫌な天才。ザッカーバーグを憎めない天才として区別している。大成功を収めても過去を気にする、可愛らしい一面を残していた。
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