劇場公開日 2010年9月17日

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「飲んで、騒いで、浮気して」食べて、祈って、恋をして お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0飲んで、騒いで、浮気して

2020年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

以下、罵詈讒謗の限りを尽くしますので、そういうのがお嫌いな方は、ここで、このレビューからはお離れください。

観た映画は
「飲んで、騒いで、浮気して」……じゃなくって、
「食べて、祈って、恋をして」とかいう、背中がムズムズするような邦題の映画です。

まだ「Plan B」という原題(=次善の策/予備プランとかって意味か?)のほうがマシ。
だって邦題では、タイトルだけでストーリーがすべてネタバレになっているのですから。

ま、もちろん、タイトルなんて、どうでもいいです。
問題は中身です。
映画っつうものは。

で、この映画。
主人公のジュリア・ロバーツが、イタリアでたらふく食べて、インドで新興宗教で祈って(……っても、ズッポリ宗教に嵌まるわけでもなく、ただ形だけ祈るだけ!)、インドネシアで恋をする、っつう映画でして、それだけです。

ほかには中身がありません。

イタリアで食べる、と言いますが、実際にはあの拒食症みたいに痩せているジュリアの顔が、最後までぜんぜん太らないわけですし(胴周りには腹巻みたいなものを巻いて、太ったという衣装は着ているんですけど……)、インドではワケわかんない宗教で「イヤイヤ祈る」だけ、一言で言ってクソ以下です。

お涙頂戴にもならないストーリーがついてますが、もう最初から、そういうことになるんでしょ、と誰もが想像できる通りに進むので、アホ以外の何者でもありません。

最後に、この映画の監督と称する人間(……いや、本物の監督のようですけど)が主演男優らしいんですけど、監督とジュリアが、インドネシアで恋に落ちるっつうんです。
なんの伏線もなく、いきなり。

でもね、だいたい交通事故の被害者と加害者が結ばれるなんて筋など、数十年前の安マンガ雑誌に投稿したってボツでしょう。

早い話、このスケベ面した監督が、ジュリアロバーツと抱き合いたかっただけなのね……というだけの映画でありました。

主人公と抱き合いたい監督というジャンルは、アダルトビデオの世界ではよくある話でしょうけど、こんな世界公開されている映画で、撮影の動機が、それかよ、っつうのは珍しい。

映画を観ていて、ストーリーとは無関係の雑念がどんどん湧き上がって来て、映画にまったく没頭できないという、希有な経験をさせていただきました。

最後に、ジュリア・ロバーツ。
巨大なスクリーンで見ると、しわくちゃだらけの婆さんですね、あれは……。

お水汲み当番