「現実とのリンクがより想像力を刺激する。」鬼神伝 NAOさんの映画レビュー(感想・評価)
現実とのリンクがより想像力を刺激する。
オリジナルのストーリーということで、私の好きな歴史もので、妖しものだと思って、見に行ったのですが、物語は本当に独創的な感じで面白かったですね。
テーマは正義ですが、正義というのは見る角度によって違うので、それが受け取り方でどう見えてくるかが面白いですね。実際に平安時代の歴史伝承の人物も出てきたり、京都の実在の風景がでてきたり、少しずつ現実とマッチしてるので、よりリアリティというか想像を書きたてられる感じで面白かったです。
ただし、作画がちょっと残念。。。。
背景と人物達とオロチ、それぞれのデザインや、動き、がマッチしていない。。
背景の中で人が浮いちゃってる感じがしたし、背景の丁寧さに比べて、人物の動きが粗い感じのところがしばしば。
人物キャラは、NARUTOの映画のオリジナルキャラそのままだなぁ。。。と思ったら、その監督さんだったんですね。製作会社も一緒っぽかったので、そうかなと思ったんですが。
オロチのデザインを大友克洋さんがされたそうで、おそらく鬼もかなぁと思うんですが、その2つだけがまた全然絵柄が違って、なんというか調和が今ひとつなんですよね。。。。ひとつの作品の中でこうまでキャラデザインにブレがあってしまうというのも、違和感というか。。。
最初の方で主人公の少年が京都の街中を動き回るんですが、それが小路のあたりとかを駆け回るシーンとかが、映画の鴨川ホルモーに出てくるオニを操って戦うシーンを髣髴とさせて(というか、同じ場所を舞台にしているのでそう見えてしまうんですが)少し面白かったです。
原作は小説だそうで、面白そうなので、またほとぼりが醒めた頃に読んでみたいかもです。
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