機動戦士ガンダムUC episode1「ユニコーンの日」のレビュー・感想・評価
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アニメーションとしてのクオリティが高い
ガンダムはそこまで詳しくないので、内容の細かい良し悪しに口出しはできない。が、アニメーションとしてのクオリティを考えると、間違いなく傑作の域に入る。
作画が非常に良い。エンディングに載っている多くの技術者の手によって、丁寧に作られていることが伝わってくる。例えば、ep1のクシャトリアとジェガンの戦闘は、ガンダム史どころかアニメ史にも残る秀逸なシーンだろう。
演出力にも感服した。感動的な場面、盛り上がる場面の緩急が絶妙。キャラは個性的で、それぞれが宇宙の中で使命を貫いている感じがした。セリフひとつひとつに重みがあり、常に引き込まれた。エンディングの入り方も秀逸。
音楽も素晴らしい。的確なタイミングで流れる奥行きのあるサウンドが、演出を魅きたてている。各epのエンディングは、全てガンダムの世界観にマッチしていた。
話の内容も面白い。各epがいいところで終わり、続きが気になってしまう構成。設定がしっかりしていて、目的も明確なので話について行きやすい(※1回の視聴で完全に理解するのは難しい部分もある)。
全epを見終わった後、なんとも言えない達成感のようなものを感じた。
ガンダムを知らない初見でも十分楽しめると思う。ただ、これを見たら他のガンダムシリーズがチープに感じてしまいそう(笑)
ガンダム初心者でもちょっとした知識で楽しめる
実は今作が初めてまともに観ようとした国産ロボットアニメ。
エイジは絵で観るのを止めて(『明日へ』はそのバンドが好きなのでよく聴く)、ガンプラ云々も後半をチラッと観ただけで殆ど観ていない。
先週、偶然地上波で放送するのを知り、興味半分で観た。僕の知識は1年戦争があって色々あって逆襲のシャアでアムロとシャアが行方不明に~という曖昧な解釈、ザビ家、ニュータイプ、それにガンダムが「RXなんたら」という型番で、ザクⅡスナイパーザクザクタンクゲルググジムジムⅡジムⅢボールゲルググズゴックキュベレイ百式ジ・Oジオング・・・・・・等のモビルスーツ。ファンから観れば「まだまだ青い」な知識しか持っていない。
そんな感じの中途半端、曖昧な知識でも楽しめた。元からアイアンマンやトランスフォーマーなどのガシャガシャしたロボットの外見が好きで、ガンプラも少しかじっていた。
つまりは「ロボットオタクはもちろん、カッコいいもの好き、人間成長ドラマ好きな人でも楽しめる作品」だと思う。
ガンダムというだけでオタクっぽいという偏見もあるが、下手な青春ドラマや金儲けだけの映画や実写化と比べればうんとまともなストーリーだ。
ロボットに興味が無くても、ロボットモノではなく、戦場にバナージという遺物な部外者が加入することによる連邦とネオジオンの変化やキャラの葛藤。そういうのを楽しめるのがガンダムシリーズなんだなぁ。と、初めて実感した。
1本あたりの時間も短く、前7話で2話見ても2時間半もいらない。
さらに、知識もガンダムにザクに百式にジオング、キュベレイという簡単なモビルスーツ、ザビ家がめっちゃ悪い一族だったとかコロニー落としで人がめっちゃ死んだとか、シャアは消息不明になっているとか。初代とZをちょっと勉強するだけで楽しめる。
騙されたと思って一度目を通してみてください。
あと最後に、00が個人的に「ん?」っとなる方の美形男子だった分、バナージは「うわー美形だー!」という感じになり、そういう面でも楽しんでた。
しっかりとした作り
描写が細かい部分まで書かれている。非常に丁寧な作りである。宇宙世紀の成り立ちを紐解くストーリーは、ファンとしては垂涎ものである。父がガンダムを作り、息子に引き継がれるというガンダムのお約束を引き継いでいるところが感慨深い。ラプラスの箱の謎解きが楽しみである。
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