「ややこしい「選択」」エクリプス トワイライト・サーガ R41さんの映画レビュー(感想・評価)
ややこしい「選択」
前作のトワイライトの味付けとは違い、エイリアン2さながらのアクションと人狼たちとの介入というややこしさが混ぜ込まれた作品。
どうしてもそこに傾倒せざるを得ないことは重々承知するが… まあ面白かったからいいか…
さて、結婚というのを決めるには、お互いだけでは決められないのは、日本人だけじゃなかった。
ややこしい… ヴァンパイアと人狼との三角関係。
それは決して奪い合いなどではなく、お互いがお互いをしっかり考えつくしている。
それにしてもヴァンパイアとは、太陽光も十字架もニンニク(前作で登場したイタリア料理)も効かないが、徹底的な紳士ぶりだけは貫いているのが面白い。
基本的な物語は単純で、前作で逃げ延びたヴィクトリアがカレン一族に復讐するというもの。
ヴィクトリアの違法行為に対し「取り仕切る者たち」がどうすべきか思案するが、久しぶりにカレン一族を見てみたいと思ったのか、かなり亜種である人間(ベラ)の存在を確認したいと思ったのか、高みの見物を決め込んだ。
このヴァンパイアを「取り仕切る者たち」、彼らのセオリーは絶対なのだろう。
降参した女の子を許さなかった。
この目撃が、ベラの心を乱したのだろう。
ベラがヴァンパイアになる日を決めているといったが、最後では人間のままでいることを選択している。
ベラの選択はカレン一家は歓迎する者の、あの取り仕切る者たちには許されないと思われる。
ベラの決心や決断の中には、かなり揺れ動きがあるように思った。
その人間らしいチョイスを、紳士らしく受け止めるあたりも面白い。
こうなってくると今後は、ベラがヴァンパイアになり、エドワードが殺される事態が起き、ベラがジェイコブと再婚して… 何だかアンダーワールドの世界に行きそうで怖い。