オカンの嫁入りのレビュー・感想・評価
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まあいい話
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あおいは職場の変態男からつきまとわれて、怖い目に合わされた。
男は仕事はできる奴だったため、謹慎処分で済んだ。
それ以来あおいは出勤できなくなり休職、電車にも乗れなくなった。
そんな折に女手ひとつで育ててくれた母の大竹が30男と婚約。
あおいは最初はその事実を受け入れられず30男に嫌悪感を持った。
しかし30男は身寄りが無いと知り、自分と近いものを感じ始めた。
大竹は白無垢を試着しに行く時は絶対にあおいと2人で電車で行くと言う。
最初は拒んでいたあおいだったが、大竹があと1年の命と知った。
そして意を決して共に電車に乗って行く事が出来た。
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まあいい話なんやが、大竹があと1年の命とかってオイ!
さすがに唐突過ぎる感じがした。映画やからええねんけど。
あおいの関西弁は下手やったが、素朴で不器用で可愛かったから許す。
【”私の人生を私らしく生きる事。”ワンシーンを除いて母が娘を、娘が母を思う姿をコミカル要素を絡ませ描いた作品。W主演のお二人は勿論、桐谷健太、國村隼が良き味を出しています。】
■ある日の深夜、母・陽子(大竹しのぶ)が酔っぱらって金髪のリーゼントの若い男・研二(桐谷健太)を連れて帰って来た。
「この人と結婚することにしたから」と言われた娘の月子(宮崎あおい)は、あまりに突然のことに戸惑い、家を飛び出してしまう。
大家のサク(絵沢萠子)らのとりなしなどで、月子の気持ちは和らいでいくが…。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・宮崎あおいさんや、大竹しのぶさん、そして脇を固める桐谷健太、絵沢萠子、國村隼ら演技派俳優の存在感が良い。
・母の突然の歳の差婚の宣言に困惑する月子(宮崎あおい)。
ー だが、後半明らかになる母の想い。”白無垢を着て見たかったんや・・。”
■今作のキーパーソンである研二を演じる桐谷健太の善性溢れる男の造形が良い。金髪リーゼントにした理由や、月子の遠慮して、家では眠らない姿。(で、庭で寝ている。)
・月子も会社で、薄気味の悪い仕事は出来ると言われている妻子持ちの男から、非道なる行いを受け、会社に行けなくなる姿。
ー 列車に乗れない彼女の姿・・。-
<今作は、密かに病を抱えていた母・陽子(大竹しのぶ)が見た目はともかく、善性溢れる男と出会って、残り少ない人生を自分らしく生きたいと願う姿と共に、それを許容して行く娘の姿が印象的な作品である。
この作品を支えている桐谷健太、絵沢萠子、國村隼らの演技も、この作品に温かみを与えている作品である。>
あたり前にある日常がずっとあるとは限らない。 今ある時間を共に大切...
あたり前にある日常がずっとあるとは限らない。
今ある時間を共に大切に過ごしたい。
そんな風に思う映画。
親子2人、共に乗り越え前進していく姿は心温まる。
すごく自然で本当の親子のようだった。2人を支える周囲の人々も良かった。
大竹しのぶがすごく可愛らしかったです。
突然若い金髪男を連れてきて結婚するという母。娘、月子(宮崎あおい)...
突然若い金髪男を連れてきて結婚するという母。娘、月子(宮崎あおい)の混乱ぶりが面白い。しかしこの月子には抱えている大きなトラウマがあった。このトラウマ事件がなかなか衝撃でこの先どうなっていくのかドキドキした。
しかし母親への理不尽な反抗あたりからどうも雲行きが…そして話は定番のお涙頂戴モードに。それならそれで最後までいってほしかったがそうはならず。ちょっと中途半端。
宮崎あおいがひたすら可愛い。こんな娘がいる家に若い男を連れてくる時点で間違っていると思います(笑)
J:COM
ケータイの登録は“オカン”
向かいに住む大家のサク(絵沢萌子)や陽子が勤める医院の医者・村上(國村隼)が月子に優しくしてくれる。月子の過去も途中で明かされるのだが、本社から大阪支店にやってきた上司・本橋(林泰文)にセクハラされ、後遺症で電車に乗れなくなってしまい、会社を辞めてしまったようだ。研二は祖母の元で働いていた元板前。その祖母も亡くなり、養子であったことも明かされるし、金髪のチャラチャラした格好は祖母がジェームズ・ディーンに会いたいと言ったためだったことがわかった。
村上先生と一緒になればいいと考えていた月子。その村上も陽子にプロポーズした過去を明かすし、徐々に母を理解するようになっていく。そんな折、陽子が癌に冒されていて、余命1年と診断されていた。彼女はそれを承知で求婚に応じていたようだ。
ほのぼのとしたラブストーリー。ハッピーエンドのようだけど、その裏には死期の迫った母の姿がある。ケータイには“オカン”と登録してあることも微笑ましいのに、死の悲しさを表に出してないのがいい。残念なのは、電車に乗れないこともあるのだが、世界観が狭すぎるといったことだろうか・・・その点はTVドラマ的。
大阪の下町
何よりも良かったのは、大阪の長屋風な住まい。鬱陶しさもあるかもしれませんが、いいですよね。私も板橋の生まれなので、こういう下町のノリで育ちました。けんちゃん、いい男じゃないですか。國村隼もいい味出してた。疲れた日にほっこりできた作品です。
日常の中で起きる、非日常な出来事たち
前半はなんて起伏のない映画なんだろうと思ったが、後半からは引き込まれた。桐谷健太の素顔が見えていく筋書きは心に響く。宮崎あおいは熱演。この人がいないと成立しない映画かも。
いい話
最初は突飛押しもない酔っ払って連れて帰ってきた男と結婚すると言い出すオカン。
見ていくと、その意図も、旦那になる人がどれだけいい人かもわかってきます。
生まれる前に亡くなった父親、その人のことがあるから彼氏がいることを言ってしまうと娘との何かが崩れてしまう気がして言えなかったオカンの気持ちもわかりました。
前の職場にいたときにストーカー被害にあったのがかキッカケで実家に引きこもりになってしまった娘も、ラストにはオカンの夢の白無垢を着ると言う願いを叶えるため、2人で電車にのりこめます。
ストーカーのトラウマから電車に乗れなくなっていた娘が、家族の愛に支えられて克服します。
家族愛が溢れてる映画だと思いました。
パグがすごく可愛かったです。
☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 冒頭のクレーン撮影が魅力的。格...
☆☆☆★★
※ 鑑賞直後のメモから
冒頭のクレーン撮影が魅力的。格子戸を通って散歩に行く場面は。まるで溝口健二の『浪華悲歌』や、『祇園の姉妹』『祇園囃子』の舞台の様だなあ〜と感慨に浸る。
すると、画面にいきなり溝口健二の『雨月物語』が映った時は本当に驚いた。
やはり意識的な演出だったのだろうか?でも舞台は、溝口が得意にし描いていた京都祇園界隈ではなく大阪。(詳しい位置関係は、都内在住なので分からない)
突然母親が若い男と「結婚する!」と宣言し周囲が慌てる。
終始不機嫌な顔で画面に現れる宮崎あおい。映画の中の殆どでそんな顔をする。
宮崎ますみと言えば、笑顔の可愛さが持ち味なのだが。映画の中ではそれを最後まで封印し、終盤で一気に表情が変わる。その違いを演じさせるのが演出上の狙いでもあったと思う。
母親役の大竹しのぶと宮崎あおい。
この母親にしてこの娘あり…とゆう。似てない様に見えながらも、やはりその血は争えない関係。
面白かったのは、この母娘の2人を取り巻く人達。
大竹しのぶと結婚する若い男には桐谷健太。
大家さん役の絵沢萌子。
それに、以前大竹しのぶにプロポーズしながらも振られた経験を持つ。整形外科の医師の國村隼。
この3人を加えたアンサンブルがとても良かった。
この母娘共に問題を抱えていながらも、暗くなる訳でもなしに、お互いがお互いをきっちりと見守っている。その関係が実に好ましい。
題材的には暗くなりがちなのをカラッと処理しているからこそ、観ていても救われる。
ところでこのラストは?…ひょっとして《或る意味》とんでもない程の大どんでん返しだったの、かも知れない…と、観終わって暫くしてから思えて来た。
どうだったのだろう?人によっては様々な解釈が出来る秀逸なラストだったのではなかろうか。
世評は「2時間ドラマで充分…」との言われ方をしている様ですが。確かにその様な意見も分からないでは無いが、この作品の本当の面白さは、このラストシーンにこそあるのでは?
考えれば考える程に、数多くの解釈が可能なスリリングさがある。
あの朝、父親の写真は果たしてあったっけ?
もっと注意深く見るべきだったと後悔している。
因みに、酒井家の母親の友近が友情出演しています。
2010年9月4日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン8
月子が電車に乗れなくなったという設定がおかしい。 痴漢にあったとか...
月子が電車に乗れなくなったという設定がおかしい。
痴漢にあったとかならまだ納得できるけど
会社にいく手段の電車にそこまで恐怖する?
まだ自転車とかのほうが納得できる。
お京阪沿線、京都の設定ちゃうの?
みんな大阪弁が上手で安心
オカンが死ぬフラグは40分過ぎにみえたけど
娘のパニック障害は予想出来へんかった
春やすこが肥えてて馬場園梓かと思った
絵沢萠子が効いてる
西川美和かタナダユキかと思ったら呉美保とは
もう少し人間模様をしっかり描いてほしかった
決して悪い映画ではないが、脚本が少し物足りない印象を受けるのと、演者に頼り過ぎかなという印象を受けました。ラストの白無垢のシーンもとっても感動的なシーンだと思うんですが、感情移入しづらいというかそこに至るまで描写に感銘する箇所が少なく、最後まで話に引き込まれることはなかったかな。
オカンが嫁入りする話。
総合:61点
ストーリー:40点
キャスト:60点
演出:60点
ビジュアル:70点
音楽:75点
呉美保3作品目。大竹しのぶ・宮崎あおい 初共演作。
病気がキッカケで親子が繋がるお涙頂戴な作品は多いけど、そこに母親の結婚をぶち込むのは斬新。まあ監督もそれが分かっててぶち込んだのかも。呉美保監督にしては駄作。
⚠️以降ネタバレ有り⚠️
母の陽子(大竹しのぶ)が突然元板前見た目ふんわりヤンキー(けんちゃん)と結婚すると言い出すが、娘の月子(宮崎あおい)が受け止められない話。
会社の人にストーカーされ男性に不信感を持ち、電車に恐怖を感じる月子とそれを気にかける母。母は実は体をガンに蝕まれ、余命1年であったにも関わらず、治療ではなく今まで通りの生活をする道を選んでいた。
ラストのメガネを探すシーンは何気ないことが幸せななんだなあと。
まさかつるかめつるかめで一歩踏み出せるとは。
黒パグなのにハチ。
「そこそこ」以上の作品を作る気持ちがないのだろうか?
どうにも面白くない。そこそこ収まってるのに、面白くない。役者陣のなかでは、宮崎あおい、國村隼の演技が素晴らしい。他の役者もそれなり。だけど感動しない。こんな映画が、最近、本当に多い。
脚本が、それなりの出来でありながら、監督の演出による化学反応で大化けする可能性を秘めていないんじゃないか。脚本未読なので一方的な解釈だが、最初から「そこそこ」を目指して書かれている脚本のため、役者や監督が脚本を噛み砕いても、「そこそこ」までしか出来上がらないというようなことが、この映画でも起きているような気がする。
癌という病気が現代の日本人には避けて通れないほどポピュラーである以上、癌や死というモチーフを使うのは悪いわけではない。ただ、大事な人が癌になって、周囲の人間が立ち直る。そんな設定が、本作でも安易に使われてる。
例えば、主人公の娘は、ある事件をきっかけに電車に乗れないトラウマを抱える。電車である説明が甘い。男でも、自転車でも、外出でも、社会でもなく、なぜ電車なのか。その説明が甘いから、トラウマから立ち直るシークエンスに感動が起きない。死を前にした母親と一緒に電車に乗れて、ハイそうでしょう、ハイ良かったね、としか思えない。
今時、癌とか死という設定を使うだけでは、観客は納得しない。さらなる一捻りの展開がなければ、いつか見た物語の再生さんとしか感じられないのだ。
ということで、まあ、それなりという点数。このレビューを書くために、公開時以来で再見したが、3度目はないだろう。
泣いてても、笑ってても、時間は同じだけ過ぎていくねん。
映画「オカンの嫁入り」(呉美保監督)から。
気になるフレーズはいっぱいメモしたのに、選んだのは
主人公の2人が住む家の大家さんの台詞だった。(笑)
あることが原因で出社拒否となった、宮崎あおいさん扮する
「森井月子」に向かって、諭すように話しかける。
「月子ももう一年ちゃうか? そろそろ働かな、どんどんしんどなるで。
泣いてても、笑ってても、時間は同じだけ過ぎていくねん。
面倒くさいことは、全部、流してしまえ、楽やでぇ」
その場の雰囲気が伝わるかな?と考え、関西弁をあえて文字にしてみた。
登校拒否も出社拒否にも通じる台詞かな、とメモをしたが、
学校へ行きなさい、会社へ行きなさい、という説得ではなく、
限りある時間、楽しいことに使おうよ、と語りかけている気がした。
物語後半「月ちゃん、あんた、ずっとこのままでええのん?」と母、
「わかってる」と娘、「わかってるだけやったら、何も変わらへんやろ?」と母。
そして、少し間を置いて、もう一度、母がこう呟く。
「優しいだけじゃなくて、いろんな人と外の世界で混じり合って、
そん中でもシャンと生きていける強い人になって欲しいねん」
このあたりでちょっと涙腺が緩んだ。
大切な娘を残して死んでいく母親の想いが、表現されている。
私には入る隙間がない、母と娘にしかわからない関係だな。
大竹しのぶさんと宮崎あおいさんの母子役、ピッタリでした。
母と娘は繋がっている
関西を舞台にした母と娘の物語。
と聞くと、もうちょっとコミカルなものを予想していたのだが、後半は急にシリアスな展開へ。
ネタバレで言ってしまうと、実はオカンが余命僅かで…という展開で、あれれこういう話なんだと思ったが(途中で予想出来たが)、それが話のメインでないのに救われた。
ストーリーは予定調和で進んでいくが、それを補って余るのがキャスト陣の好演。
宮崎あおい、悩める娘を喜怒哀楽の表情で演じ分け、実に魅力的。
何をやっても癒されるなぁ、この人には。
大竹しのぶ、天真爛漫ながら本当は懐深い愛情深いオカンを巧みに演じ、さすが。
この2人の演技合戦を是非また見たい。
特筆すべきは、いつもはワイルドな役が多い桐谷健太のナイスな好助演。
憎めない好青年役がgood!
絵沢萌子、國村隼もイイ味出してる。
親子の姿も父と息子、父と娘、母と息子…とあるが、母と娘が一番深い。
名作「八日目の蝉」もそう。最近だと「ももへの手紙」も。
男には到底分からない深い絆。
見終わった後決して後悔しない好編。
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