「書きたいって気持ちが伝わってくる。」書道ガールズ!! わたしたちの甲子園 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
書きたいって気持ちが伝わってくる。
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映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」(猪股隆一監督)から。
毎年愛媛県四国中央市の「四国中央紙まつり」に行われている
学生の書道大会をもとに製作されたようだ。
「書道ってのは、己とトコトン付き合うところから始まるんやから」
「書道というもんは、己と静かに向き合うものなんよ」
そんな四国の訛が耳について離れなかった。
「音楽聴いて、暴れながら書くなんてあり得ん」
そんな常識を打ち破り、全国的なイベントへと広がっていく。
映画的には、物足りなさを感じるが、鑑賞後、ネットで調べたら
YouTubeでも、大会の様子がアップされていて、
その面白さは、しばらく観続けてしまったほどである。
大会は既に5回を数え、平成23年度は
東北大震災で被災された高校生を本大会観戦にご招待。
平成24年度は、被災地支援枠設置をし、
宮城県・岩手県から3校出場したという情報を知った時、
若い人たちの企画する、こういうイベント支援もいいな、と思った。
書道家の父親が断固抗議に学校を訪れた時、書道部顧問の先生が
書道部の部室に案内し「再生」と書かれた大きな文字を見せてこう言った。
「いい書でしょ。書き手の楽しさが伝わってくる。
書きたいって気持ちが伝わってくる。僕が忘れてた気持ちです」
常識の枠から抜け出せない大人たちがうらやむ、そのパワーこそが、
この作品の魅力と言えそうだ。
基本の筆遣いとか、文字のバランスとか、そんなことが問題ではなく、
「書きたいって気持ち」が、どう表現されているか、
実話として、東北から出場した高校生たちの叫びがとても気になる。
あとで、ネットで確認してみようっと。
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