劇場公開日 2010年5月1日

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「 満島のベストの作品だと思う。体当たりの作品。彼女の中途半端な不安...」川の底からこんにちは えみりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 満島のベストの作品だと思う。体当たりの作品。彼女の中途半端な不安...

2021年8月14日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

 満島のベストの作品だと思う。体当たりの作品。彼女の中途半端な不安定さが表れていて、他の突っ張った作品よりずっといい。
 石井の中の下の世界、普通で駄目だから頑張るのメッセージがもっともわかりやすく出ている。
 石井の中でもベストに近い作品。石井の作った2つともの社歌の風刺、ブラックが利いてる。
 人が生きてるたくましさ、割り切れなさ、どうにか生きていくための力が、彼の世界には溢れている。生きる知恵みたいなもの。
 女の子がいいし、お父さんもいい。おじさんも。
 葬式で、お父さんの新しいお母さんは二人を除いてみんなだったというシーン(おそらく全員)、骨を彼に投げつけるシーンがいい。
 とはいえ、男の欲望についての描き方はあまりにステレオタイプで、それが風刺7日、石井の肯定で終わっているのかは気になった。だって、ここまで満島が自分を輝かせている映画の監督と離婚した理由が見えない。
 しじみというネタもうまい。
 満島の演説のシーンは、もちろん最高。そのあと、偉そうに言ってすいませんと謝るオチつき。
 OLのときの同僚とのやり取りも最高。

えみり