劇場公開日 2010年6月19日

  • 予告編を見る

ザ・ウォーカーのレビュー・感想・評価

全44件中、41~44件目を表示

3.5日本人には理解し難い主題です。

2010年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

何らかの原因に依って文明が崩壊してしまっている社会が舞台。

とは言うものの、“何らか”が示すものは、核戦争である事を映像的に表現しています。“何らか”と記したのは、明示的に台詞として語られていなかったから。冒頭のシーンから、核の灰の降るシーンですからねぇ。って言うか、デンゼル・ワシントン演じるイーライが、防護服を持っているのは、不思議でした。物凄く腕が立つので、元々兵士か何かと勝手に想像していたら、何と、Kマートの店員だったりしていました。

原題は“The Book of Eli”。見終わって考えてみると、欧米人的には原題が、本当にピッタリですね。でも、日本人の間隔では、恐らく理解できず・・・。なので“ザ・ウォーカー”と言う、微妙にポイントをずらしたタイトルに成っているのだと思います。

さて、そのポイントとなっている【本】ですが、何の本であるかは、敢えてここでは記しません。欧米人にとっては大切な本ですが、日本人の多くは共感できないと言うことだけ記しておきます。

核戦争後の世界を描いた作品は数多いですが、何故今、核戦争後の世界を描いたんでしょう? そして、何故、あの本なんでしょうね? ちょっと気になったのは「本が戦争の原因ともなった」と言うイーライの言葉。それは今の、イラクやアフガニスタンの事(アメリカが本の方の立場であって、イラクやアフガニスタンがそれに対抗する側ということ)を暗示しているんですかね?

あ、そうそう。物語の最後に、イーライが、物凄く嗅覚や聴覚に優れている理由(と言っていいと思う)が明らかになります。その後の件では、ある意味イーライ自身が本になっています。って言うか、セリフ的にもそう言っているし。

何れにしても、日本人の間隔では結構不思議な内容です。日本では、万人受けする作品では無いですね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
勝手に評論家

4.0その本の行方は。

2010年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

興奮

ああああ、ああ、そうか。そういうことかぁ…。
ラスト付近で、全てのことが腑に落ちた瞬間に感じた、自分の心の裡です。

この映画、基本的には謎や秘密を内包した作品内容ではあるんだけども、それを特色にしてる訳でもなく、主人公イーライが30年間運び続ける「本」の正体も序盤でアッサリ明かされるし、純粋にアクション映画だし、まあ何と言うか、中盤のクライマックス過ぎた辺りで『普通』だなあと。
しかし最後の最後、唸らせられたんです。

嗚呼成程…そうだったのか、と。

自分が唸った“それ”が、物語の内容にどれほど重要だったのか?というと、それ程でもないだろうし、善対悪の構図と結末も、しっかりと丹念に描かれているわけでもないけど、何か心の真にズシンと重いものが残りました。

少し自分には高尚過ぎたかもしれません。それとも宗教観的なものかな?
なかなかの映像体験でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ロロ・トマシ

3.5センスが良い映像と、謎多き脚本

2010年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

映像は白黒映画に近い程に色褪せた配色が、破滅後の世界をうまく描写しているし、非常にスタイリッシュで、観させるだけの映像にはなっています。
それだけでも映画の価値はある程度あるのですが、脚本が弱いように感じました。
破滅後30年という設定。
西に向かう主人公。
主人公の持つ本は何故貴重になったのか。
これらの設定には道理が通らないだろ!というツッコミ所が多くあります。

時系列や位置関係が変な箇所もあります。

映像の力はあるので、観たらそれなりに見えるのですが。。。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
チーダイ

3.0キャラが弱い

2010年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

プレビューの激しい戦闘シーンのイメージで観たら、ちょっと期待外れな感じ。。

ストーリーが単純すぎるのと、“せっかくデンゼル・ワシントンなのに”Eli(主人公)のキャラクターがイマイチはっきりしない(インパクトが)弱いのが残念。
オリジナリティーがない、かなぁ…『マッドマックス』と『アイ・アム・レジェンド』に類似してる感があります。

ヒロインのミラ・キュニスが可愛かったのと、
『フラッシュダンス』のジェニファー・ビールズが27年経っても変わらずキレイだったのがよかったです☆

あと、Eliが持ってるよく切れるナイフは一本ほしいなと思いました(笑)。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Blue
PR U-NEXTで本編を観る