「母娘の想い」愛する人 yupppiiiさんの映画レビュー(感想・評価)
母娘の想い
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原題「Mother&Child」
まさに、いろんな母娘の想いが詰まった作品。
14歳で妊娠してしまい、その娘は養子に出した母親。
その母親は高齢で身体が不自由で娘に面倒を看てもらってるけれど、これまで娘にしてしまったことの後悔の念を伝えられず、胸に秘めたままこの世を去ってしまう。
養子に出された娘は、自立し立派に成長。
自分の生い立ちから絶対母親にはなるまい、と17歳の時に避妊処置をするが30代後半で不覚にも妊娠し母親になる…
間違いなく愛し合っている黒人夫妻だけれど、子どもができず養子をもらう手はずを取り…
でも譲り受ける予定だった母親は産んだ瞬間母性が芽生えて…
みんな周りからの愛によって凍った心が溶けていくところが見所ではないだろうか。
何とも気難しく、可愛げがなく、恋愛とは一切無縁そうな女性が、ひとりの同僚には少しずつ心を許し始め…表情がどんどん変わっていく。
要介護の母親は、実の娘には伝えられなかった想いを家政婦のこれまた子持ちの母親には伝えていて…
実の娘には知らない顔がそこにはあった。
ただ、ただ、娘を想い心配するひとりの母親の顔が。
子どもなど産む気もなかった女性がどんどん母親になっていく姿…
みんなそれぞれ、とっつきにくく捻くれているけれど、愛の力で変わっていく…そんな作品だった。
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